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JACK WHITEを魅了したESTHER ROSEの歌声

Estherrose

 
 
カレン・エルソン、オリヴィア・ジーン、マーゴ・プライス、リリー・メイ、そしてエスター・ローズ。
 
彼女たちの共通点は?
 
ジャック・ホワイトの話題の新作『Boarding House Reach』を聴きながら、ソウル・バラードの「What’s Done Is Done」でジャックとデュエットしている女性シンガーは誰だろうと思って、ブックレットをチェックしみたら、「Esther Rose: Backing Vocals」とあってちょっとびっくりした。
 
 
Jackwhiteband_2 左から3人目がエスター
 
 
エスターとジャック。2人はいつどこで、どうつながったんだろう?
 
エスター・ローズはニューオーリンズを拠点としているシンガー・ソングライター。
 
僕が彼女の存在を知ったのは、ニューオーリンズのシンガー・ソングライター/ギタリスト、ルーク・ウィンズロウ・キングが13年にリリースした『The Coming Tide』というアルバムだった。
 
ブルース、オールドタイミーなジャズ、フォーク、ロックンロールが渾然一体となったそのアルバムでヴォーカルとウォッシュボードを担当していた彼女の名前は、アルバムのジャケットにも「featuring ESTHER ROSE」としっかりクレジットされ、彼女に対するルークの信頼の大きさが窺えた。
 
翌14年、ルークがリリースした『Everlasting Arms』というアルバムでエスターはルークとともにアルバム・カヴァーに登場。「ESTHER ROSE KING」というクレジットが公私にわたるパートナーとなった2人の蜜月を物語っていた。
 
しかし、蜜月はそれほど長くは続かず、2人は離婚。ルークが16年9月にリリースした『I’m Glad Trouble Don’t Last Always』は、エスターへの未練を歌ったブルージーなアルバムだった。
 
その後、エスター・ローズ名義でソロ活動を始めた彼女はデズロンズ、ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフ、ポーキー・ラファージらとステージに立ちながら、17年6月に1stソロ・アルバム『This Time Last Night』をリリース。デズロンズのキャメロン・スナイダー(Dr)ら、ニューオーリンズのカントリー・シーンのミュージシャンたちとレコーディングしたそのアルバムは、人生に躓いた時に学んだことや一つ一つの障害を乗り越えてきた彼女の経験の記録なんだそうだ(ルークのアルバムとは正反対と言える内容がなんとも)。
 
 
Esterrosejkt This Time Last Night
 
 
カントリーを基調としながら、オールドタイミーなジャズやR&Bの影響が入り混じるところがいい。そこがニューオーリンズ、いや、エスター・ローズならではなのだろう。気取りのない奔放な歌声も魅力的だ。
 
 
 
 
 
結局、ジャックのアルバムに参加した経緯はわからないままだが、エスターの存在が多くの人に知られるきっかけになったらうれしい。
 
カレン・エルソン、オリヴィア・ジーン、マーゴ・プライス、リリー・メイ――ジャックに見出され、彼のレーベル、サード・マンからソロ・デビューした女性アーティストは少なくない。ひょっとしたら、エスターも?!
 
女性を見るジャックの目は知らない。しかし、女性アーティストを見る目は信頼している。
 
 
 
 

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