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一度はリタイアも考えた姉妹デュオ、THE SECRET SISTERSが再起を賭け、新作をリリース

Thesecretsisters

 
ニッキー・レーンシャヴェルズ&ロープを擁するニュー・ウェスト・レコードがこの5月と6月、気になるアルバムを立て続けにリリースする。
 
ダニエル・ロマノの『Modern Pressure』(5月19日)を皮切りにジャスティン・タウンズ・アールの『Kids In The Street』(5月26日)、シークレット・シスターズの『You Don’t Own Me Anymore』(6月9日)、サミー・ブルーの『I Am Nice』(6月16日)、そしてデスロンズの『Hurry Home』(6月23日)と、ほぼ毎週、リリースされるラインナップはアメリカーナのファンなら、どれも押さえておきたいものばかりだが、中でも一番、楽しみなのがシークレット・シスターズによる3年ぶりのリリースとなる『You Don’t Own Me Anymore』だ。
 
なぜ、そんなに楽しみなのかと言えば、この3年間、思うように音楽活動ができなかった彼女達が再起を賭け、クラウドファンディングで完成させたアルバムだからだ。
 
ローラとリディア――。アラバマ州マッスル・ショールズ出身のロジャーズ姉妹からなるシークレット・シスターズは、T・ボーン・バーネットの秘蔵っ子としてデビュー。その後、バーネットがプロデュースした2枚のアルバム――カヴァー曲中心でトラディショナルな作風だった10年の『The Secret Sisters』、オルタナ・カントリーに転じた14年の『Put Your Needle Down』ともに歓迎され、ボブ・ディラン、ジャック・ホワイトと共演したことも話題になった。
 
 
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The Secret Sisters (Universal Republic)
 
 
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Put Your Needle Down (Republic)
 
 
そんな彼女達の未来は明るいものに思えた。しかし、彼女達を待っていたのは、自分達がクビにしたマネージャーから逆に訴えられ、レーベルからも契約を打ち切られてしまうというトラブルの連続だった。家賃を払うためにハウスクリーニングのアルバイトもしたという。音楽をやめて、9時5時の仕事に就いたら安定した生活を送ることができるのに、と考えこともあったという。
 
しかし、2人は絶対あきらめないと励ましあいながら、再び曲を書き始めた。
 
そんな2人に協力を申し出たのが、2人が敬愛しているシンガー・ソングライター、ブランディ・カーライルだった。2人が書いた新曲を聴き、彼女は新作をプロデュースすることを快諾。カーライルが『Bear Creek』と『The Firewatcher’s Daughter』という2枚のアルバムをレコーディングしたシアトル郊外にあるお気に入りのスタジオ、ベアー・クリークでレコーディングが実現した。
 
4月27日に公開された『You Don’t Own Me Anymore』からの「He’s Fine」のMVを見たとき、ローラとリディアの力強いハーモニーに胸を打たれた。
 
 
 
それに加え、アルバムのレコーディングの、ちょっとしたドキュメンタリーにもなっている、そのMVからは限られた人数の親密な環境で、ローラとリディアが希望を胸にのびのびと歌っている様子や強靭な意志の下、2人をバックアップするカーライルの確信も伝わってきた。きっと『You Don’t Own Me Anymore』は素晴らしい作品になっている違いない。前の2枚のアルバムがウェルメイドすぎたんじゃないかと思えるぐらい生々しい作品になっていたらおもしろい。
 
誰に対するステートメントなのか考えると興味深い『You Don’t Own Me Anymore』というタイトルからも新作に込めた姉妹の想いの強さが感じられる。
 
 
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You Don't Own Me Anymore (New West)

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