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ニュージーランドの憑依系(?)フォーク・シンガー、ALDOUS HARDING

Aldousharding

 
改めてニュージーランドのルーツ・ロック~アメリカーナ・シーンに目が向いたきっかけは、ノワールな魅力もあるシンガー・ソングライター、マーロン・ウィリアムズだった。
 
その彼が今年2月にリリースしたセルフタイトルのデビュー・アルバムは、迷わず16年のアルバム・ベスト10の1枚に選ぶぐらいの愛聴盤だったが、そのアルバムをプロデュースしていたベン・エドワーズがプロデュースしているからという理由で、オーストラリアの女性シンガー・ソングライター、ジュリア・ジャックリンがニュージーランドに赴き、レコーディングしたデビュー・アルバム『Don’t Let The Kids Win』を聴いたみたところ、フォークの影響とオルタナ/ローファイ感覚、そしてオールディーズ風味が入り混じるなかなかの良作だったので、それならとベン・エドワーズの仕事を頼りにニュージーランド・シーンを掘っていったら、タミ・ニールソンオルダス・ハーディングらに出会うことができた。
 
 
Marlonwilliamsjkt Marlon Williams / Marlon Williams (Dead Oceans)
 
Juliajacklinjkt Don't Let The Kids Win / Julia Jacklin (Polyvinyl)
 
Tamineilsonjkt Don' t Be Afraid / Tami Neilson (Neilson)
 
Aldoushardingjkt Aldous Harding / Aldous Harding (Lyttleton)
 
 
同時にジュリア・ジャックリンマーロン・ウィリアムズオルダス・ハーディングらを取り上げている英ガーディアンの「A different country: why 2016’s exciting new Americana is Antipodean」という記事を見つけ、オーストラリアおよびニュージーランドの現在進行形のアメリカーナ・シーンが注目されていることもわかってきた。
 
このまま掘り続ければ、まだまだいろいろなアーティストに出会えるような気がするが、今一番、気になっているのがマーロン・ウィリアムズのガールフレンドだというオルダス・ハーディングだ。
 
ニュージーランド第2の都市、クライストチャーチ近郊の町、リトルトン出身の27歳。本名のハンナ・ハーディングで参加したフォーク・バンド、イースタンを経て、ソロに転向した彼女はベン・エドワーズとニュージーランドの怪人ミュージシャン、ディレイニー・デヴィッドソンに見出され、14年に新たな名前をタイトルに冠した『Aldous Harding』でデビュー。そこにはトラッド・フォークともアシッド・フォークとも言える自作の9曲が収められていた。
 
 

 
因みにオルダスという名前は、オルダス・ハクスリーに由来するのかと、とあるインタビューで尋ねられ、彼女は単に響きが良かったからつけたと答えている。
 
歌声に聴く者の心を搦めとるような魅力がある。
 
メランコリックな歌声とともに彼女が曲に宿らせる切迫したムードから思わず魔女系なんて言葉を思い浮かべしてしまうが、彼女が歌っている強烈な姿を見てしまうと、むしろ憑依系という言葉がふさわしいようにも思える(顔が怖い!)。
 
鬼気迫る姿に胸を射抜かれた。
 
 
 
ハーディングは来年3月、PJ・ハーヴェイの右腕として知られるジョン・パリッシュとレコーディングしたニュー・アルバム『Party』をリリースするという(パリッシュとレコーディング経験があるオーストラリアの女性シンガー・ソングライター、ローラ・ジーンのサジェスチョンだった?)。そこではフォークに止まらない新たな魅力をアピールしているそうだ。
 
『Party』のリリースが今から待ち遠しい。

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