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私生活の変化が作風に表れたLUKE WINSLOW KINGの最新作

Lukewinslowking

 
ニューオーリンズのミュージシャン、ルーク・ウィンズロウ・キングのブラッドショット・レコードからの3作目となる『I’m Glad Trouble Don’t Last Always』のアルバム・カヴァーを見たとき、ちょっとびっくりだった。
 
なぜなら、前作『Everlasting Arms』ではルークともとにアルバム・カヴァーに登場し、前々作『The Coming Tide』では写真にこそ写っていないものの、「Featuring Esther Rose」とクレジットされていた公私にわたるパートナー、エスター・ローズ・キングの姿も名前もなかったからだ。
 
あれっと思い、ブックレットでレコーディングの参加メンバーを確かめてみたところ、そこにもエスターの名前はなかった。どういうことなんだろうとブックレットの左隅に目をやると、「This album is dedicated to Esther Rose King」という書き出しで、彼女に対する感謝に加え、喪失と傷心の思いが綴られていた。
 
なんとルークはエスターと離婚していたのだった。
 
離婚の直前、ルークはマリファナ所持の罪で逮捕、収監されたというから、ひょっとしたらエスターから三行半を突きつけられたのかもしれない。
 
ともあれ、『I’m Glad Trouble Don’t Last Always』の収録曲は、離婚の話し合いの最中に書かれたものばかりだそうだ。
 
「自分のファンに対して正直にならなきゃいけないし、それには自分自身を曝け出さなきゃいけないと感じていた」
 
ルークは新作について、そんなふうに語っているが、アルバム表題曲や「No More Crying Today」が再出発を思わせる一方で、「Change Your Mind」「Heartsick Blues」「Esther Please」「Act Like You Love Me」といったタイトルからはエスターに対するルークの未練が窺えはしないだろうか? 「Act Like You Love Me」なんて曲調がバウンシーなだけにかえって痛々しい。
 
Lukeesther こんな幸せな日々もあった…
 
 
ブルースのミュージシャンと言われながら、ブルースのみならず、これまでフォーク、オールド・タイミーなジャズ、ロックンロールといった幅広い音楽にアプローチしてきたルークが『I’m Glad Trouble Don’t Last Always』では、アコースティック・ギターで弾き語るフォーク・バラードの「Heartsick Blues」以外はブルースを歌っている。
 
そのせいか、『I’m Glad Trouble Don’t Last Always』にはギターの腕前も含め、エリック・クラプトン、いや、ジョン・メイヤーのファンにも薦めてみたい魅力も感じられる。そこが今回のアルバムは新しい。
 
因みにエスターは現在、エスター・ローズ名義で音楽活動を行っている。
 
 
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I’m Glad Trouble Don’t Last Always(Bloodshot)

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