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SIMONE FELICEがプロデュースしたTHE LUMINEERSの新作が米英でNo.1に

Thelumineers

The Lumineers
 
 
お互いの作品に客演しあうなど、その後も交流が続いているとは言え、サイモン・フェリースが脱退したことで、フェリース・ブラザーズが失ったものは、かなり大きい。
 
そう考えている僕だからサイモンがルミニアーズの新作をプロデュースしていると知った時は興奮せずにいられなかった。
 
全世界で200万枚超のセールスを記録する大ヒットになったセルフ・タイトルのデビュー・アルバムに続く作品にプロデューサーとして、まだこれと言った実績を残していないサイモンを起用したところからも、ルミニアーズがどんなアルバムを作ろうとしていたかが窺える。彼らが今年4月、前作から実に4年ぶりにリリースした『Cleopatra』は、前作で印象づけたルミニアーズらしさが前作以上に感じられるものだった。
 
 
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Simone Felice
 
 
ルミニアーズのウェスリー・シュルツとジェレマイア・フライテスはサイモンが14年にソロ名義でリリースした『Strangers』に客演している。ふたりは以前からフェリース・ブラザーズやサイモンに一目置いていたという。
 
サイモンは彼らの新作をプロデュースするにあたって、彼らの音楽にふさわしいサウンドを作り上げることに何よりもこだわったそうだ。
 
レコーディングはサイモンが暮らしているニューヨーク州北部の町、パレンヴィルにほど近いラインベックにある丘の上のスタジオで行われた。サイモンやルミニアーズのウェブサイトにアップされたレコーディング中の写真の数々は、サイモンとメンバー達が文字通り膝を突き合わせ、レコーディングに臨んだことを伝えている。
 
レコーディングの合間にはバーベキューを楽しんだり、オートバイでツーリングに出かけたりもしたようだ。
 
だからなのか。『Cleopatra』には僕らの生活とは明らかに違う時間の流れが感じられる。僕がアメリカのロックを聴く理由の一つは、それだ。
 
『Cleopatra』はアメリカはもちろん、イギリス、カナダでもNo.1ヒットになった。今後、プロデューサーとしてもキャリアを追求していこうと考えているサイモンにとって、大きなステップになるにちがいない。
 
 
Cleopatra
Cleopatra / The Lumineers (Universal International)
 
 
7月1日にはプロデュースを手がけたバット・フォー・ラッシーズの『The Bride』がリリースされる。
 
ケイト・ブッシュやビョークをひきあいに語られることが多いイギリスのウィッチ系アーティスト。サイモンとにわかには結びつかないが、その意外さは逆にプロデューサー=サイモン・フェリースの今後の活躍を期待させる。
 
 
Thebride
The Bride / Bat For Lashes (Parlophone)

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