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2016年1月

2016年はこれを聴く! 現代のフォーク/アメリカーナをリードするレーベル、Paradise of Bachelorsから目が離せない

Promisedlandsound Promised Land Sound

「これを聴け!」ではなくて、「これを聴く!」。
 
いくつかやらせてもらった15年の年間ベスト・アルバムは、それぞれにテーマを設け、アルバムを選んだのだが、そこから漏れてしまった中にもけっこうな回数、聴いた作品はあって、その一つが米ローリング・ストーン誌がナッシュヴィルのガレージ・サイケ/ヒーローと謳った5人組、プロミスト・ランド・サウンドの2ndアルバム『For Use and Delight』だった。
 
Plsjkt For Use and Delight 
 
アメリカン・プリミティヴ・ギターにもアプローチするサイケデリックなフォーク・ロックを奏でた『For Use and Delight』は、ザ・バーズが全キャリアを通してやったことを、全11曲に凝縮した――と言ったら大風呂敷を広げすぎかもしれないけれど、でもまぁ、どうせ取り上げるならそれぐらい言ってもいいだろう。
 
リリースはトンプキンス・スクエア、ノー・クウォーターとともにアメリカン・プリミティヴ・ギターを含め、ロック・シーンも股にかけながら現代のフォーク/アメリカーナをリードするノース・カロライナのレーベル、パラダイス・オブ・バチェラーズ
 
個人的にはライリー・ウォーカーが15年3月にリリースした『Primrose Green』でアメリカン・プリミティヴ・ギターに対する興味がピークに達してしまい、それをきっかけにパラダイス・オブ・バチェラーズのリリースもそれほど気にしていなかったのだが、15年は『For Use and Delight』以外にもジェイク・クセルクセス・フセル『Jake Xerxes Fussell』ジェームズ・エルキングトン&ネイサン・サルスバーグ『Ambsace』、タマラ・リンデマンことザ・ウェザー・ステーション『Loyalty』をリリース。
 
Jakejkt Jake Xerxes Fussell
 
Jameselkingtonjkt Ambsace
 
Theweatherstationjkt Loyalty
 
その後、トラッド・ソングを歌った『Jake Xerxes Fussell』と、これぞアメリカン・プリミティヴ・ギターな『Ambsace』は米All Music Guideの「Favorite Folk Albums」20枚に選ばれ、自作のフォーク・ソング集の『Loyalty』は英アンカット誌の「The Best Albums Of 2015 – The Uncut Top 50」の16位に食い込むなど、パラダイス・オブ・バチェラーズは現代のフォーク/アメリカーナを代表するレーベルとして、その信頼を高めていった。
 
その一方で、同レーベルは新たに迎え入れたナップ・アイズガン・アウトフィットといったフォーク/アメリカナの影響を受けながらも、よりロック色濃いバンドの作品もリリース(ともにヴェルヴェット・アンダーグラウンド臭ぷんぷん)。『For Use and Delight』におけるプロミスト・ランド・サウンドの飛躍とともにレーベルのイメージを広げたが、今年16年は2月5日にリリースするナップ・アイズの新作『Thought Rock Fish Scale』を皮切りに、さらにイメージを広げるリリースが期待できそうだ。
 
Napeyes Nap Eyes 
 
Gunoutfit Gun Outfit
 
これまでのフォーク/アメリカーナ路線にも改めて注目しつつ、同レーベルがリリースするロック作品にも大いに期待している。
 
……と思っていたら、新たにエレクトロニック~アヴァン・ロックのマインド・オーヴァー・ミラーズを迎え入れ、17年に新作をリリースすることを発表した。パラダイス・オブ・バチェラーズは今後、こちらが考えている以上に過激な変化を遂げそうだ。

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2016年はこれを聴く! アフロパンクな女性ロック・シンガーの活躍に期待

Alabamashakes

「これを聴け!」ではなくて、「これを聴く!」。

アラバマ・シェイクスがあれだけ活躍しているんだから、そろそろブリタニー・ハワードのフォロワーと言える存在が現れてもいいんじゃないかと思っていたら、にわかに注目を集めはじめたセラトーンズアディア・ヴィクトリア
 
片や紅一点シンガー、AJ・ハインズを擁するルイジアナ州シュリーヴポートの4人組。片やテネシー州ナッシュビルを拠点にしている女性シンガー・ソングライター(が率いる4人組?)。
 
Seratones_3
Seratones
 
我々の音楽体験を、ロックンロールの神通力への信仰で再び満たすことを目標に掲げ、ソウル・ミュージックをロックンロールとして演奏するセラトーンズはファット・ポッサム・レコードと契約を結び、シングル「Necromancer / Take it Easy」のリリースを経て、現在、デビュー・アルバムをレコーディングしている真っ最中。
 
 
 
一方、ネット上で発表したサザン・ゴシック色濃い「Stuck in the South」がPJ・ハーヴェイやロレッタ・リンをひきあいに絶賛されたアディア・ヴィクトリア
 
Adiavictoria_3
Adia Victoria
 
彼女は昨年12月、オーウェルズを擁するアトランティック・レコード傘下のキャンヴァスバック・ミュージックと契約したことを発表。ヨ・ラ・テンゴやスリーター・キニーを手がけたプロデューサー、ロジャー・ムーテノットと、すでに完成させたというデビュー・アルバムが遂に日の目を見る。
 
 
セラトーンズアディア・ヴィクトリアともに本格的なデビューを飾る今年、ロック・シーンの大きな話題になるにちがいない。
 
両者の活躍に大いに期待している。

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あけましておめでとうございます

Photo

 
 
無事、新年を迎えることができました。

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