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2015年1月

アメリカン・プリミティヴ・ギターの新鋭、RYLEY WALKERが新たにDEAD OCEANSと契約(特集 2015年はこれを聴け!番外編その2)

Rwalker

 
スティーヴ・ガンウィリアム・タイラーらの活躍によって、静かな盛り上がりを見せるアメリカン・プリミティヴ・ギターのシーン。昨年、そこに突然現れた24歳(当時)の期待の新人、ライリー・ウォーカー(ウォーカーについてはこの記事に詳しい)。
 
ニューヨークのインディー・レーベル、トンプキンス・スクエアから昨年4月にリリースしたデビュー・アルバム『All Kind Of You』はそれほど大きなヒットにこそならなかったものの、米英の音楽マスコミから大歓迎された。
 
そのウォーカーがインディアナ州ブルーミントンのレーベル、デッド・オーシャンズと新たに契約を結び、3月31日、彼にとって2作目のアルバムとなる『Primrose Green』をリリースする。ポスト・ロック畑とジャズ畑の両方のベテラン・ミュージシャンとレコーディングしたというその新作を、早速、ピッチフォークは「It’s a smash!」と歓迎した。
 
 
彼が以前、所属していたトンプキンス・スクエアは古いフォークやブルースの発掘音源のリリースに力を入れている小さなレーベルだったが、多彩な顔ぶれのアーティストが所属するデッド・オーシャンズは通好みのリリースがインディー・ロックのファンから信頼されている中堅レーベル。しかも、昨年リリースしたストランド・オブ・オークスの『Heal』がさまざまなメディアで14年のベスト・アルバムに選ばれ、勢いに乗っている。
 
そのデッド・オーシャンズが迎え入れたんだから、アメリカン・プリミティヴ・ギターという枠組みに収まらない活躍を期待にしているにちがいない。
 
『Primrose Green』のリリースをきっかけにウォーカーはさらなる注目を集めることだろう。そして、ウォーカーを追いかけるようにアメリカン・プリミティヴ・ギターの世界からも新たな才能が現れるにちがいない。
 
15年は昨年以上にウォーカーとアメリカン・プリミティヴ・ギターに動きに注目していきたい。

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THE ORWELLS以降のシカゴのガレージ・パンク・シーン(特集 2015年はこれを聴け!番外編その1)

参加させてもらえなかった、と昨年、ここで愚痴ったからなのか、今年はミュージック・マガジンの「特集 2015年はこれを聴け!」に参加させていただいた。
 
そこで何を取り上げたかはスチャダラパーが表紙の2月号を、ぜひ手に取っていただくとして、他にも今年15年、注目しているシーンやバンド/アーティストがいるので、ここで紹介しておきたい。
 
まず、その一つ目がオーウェルズ以降のシカゴのガレージ・パンク・シーンだ。
 
TV-CMに使われ、話題の曲
 
オーウェルズは昨年、「2014年はこれを聴け!」に誘われていたら(←しつこい)、絶対、取り上げていたイチ押しの新人だが、彼らを見出したロサンゼルスのインディー・レーベル、オータム・トーンはその後もオーウェルズを輩出したシカゴ・シーンに注目していたようで、ツイン・ピークスモダン・ヴァイシズという2組の若いバンドをデビューさせている。
 
シカゴ郊外のエルムハーストで活動していたオーウェルズをシカゴにひっぱりだしたツイン・ピークスは09年結成の4人組。
 
Twinpeaks008
TWIN PEAKS
 
オーウェルズから遅れること1年、13年7月、オータム・トーンからデビュー・アルバム『Sunken』をリリース。その後、高校を卒業したメンバー達は、一旦は大学に進学したものの、バンドを続けるためドロップアウト。14年7月、ニューヨークの新興インディー・レーベル、グランド・ジュリー・ミュージックから2作目のアルバム『Wild Onion』をリリースしたところ、根っこは60年代にあるんじゃないかと想像させるガレージ/サイケ・サウンドが米英の多くのメディアから高く評価され、俄然、注目を集めはじめた(『Wild Onion』はビルボードのハートシーカーズ・チャートの19位を記録)。
 
Wildonion Wild Onion (Grand Jury)
 

 
 
今年3月には2度目となるSXSW出演も決まっている。アルバムが注目された後だけにポップな曲作りとワイルドな演奏という2つの魅力が絶妙に入り混じる若き5人組は大きなバズを巻き起こすかもしれない。
 
飛躍の予感?!
 
因みにバンド名の由来はテレビ・ドラマではなく、シカゴにあるレストラン・チェーンだそうだ。
 
 
 
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MODERN VICES
 
一方のモダン・ヴァイシズは13年結成の5人組。
 
自ら掲げる「ダーティー・ドゥーワップ」はオールディーズ調のバラードを聴けば、なるほどと思えるものの、14年10月、オータム・トーンからリリースしたセルフ・タイトルのデビュー・アルバムが印象づけるのは、彼らがまぎれもないストロークス・チルドレンということだ。そこ
に若干、80年代のUKギター・ロックの影響が入り混じるところがおもしろい。
 
Modernvicescd Modern Vices (Autumn Tone)
 

 
 
ひょっとしたら、デビュー・アルバムが彼らのすべてではないのかもしれない。
 
前述したように「Smoke Rings」「Baby」といったバラード・ナンバーから窺えるオールディーズの影響を伸ばしていったらおもしろいバンドになるかもしれない。
 
まだまだこれからのバンドには違いない。
 
しかし、野太い歌声で朗々と歌い上げるアレックス・レベックのヴォーカルだけはすでに新人離れした存在感をアピールしている。ジム・モリソンと比べられるその歌声だけでも注目しておいても損はないだろう。

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あけましておめでとうございます

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