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旧友に助けられ、Deadstring Brothersが復活

Dsb

アルバムをリリースするたび、バンドのラインナップが違うのはデッドストリング・ブラザーズが元々、カート・マーシュキ(Vo, G)のソロ・プロジェクトとしてスタートしたからだが、3つのラインナップを使いわけ、ツアーを続けているうちにマーシュキは3つのバンドのスケジュールをやり繰りすることに疲れてしまったという。

「自分がミュージシャンではなく、マネージャーか何かのように思えてきたんだ」

11年頃、デッドストリング・ブラザーと名乗って、マーシュキがワンマン・バンド・スタイルでライヴをやっていたのは、そんな理由からだった。ヴォーカル・パートを分けあっていた女性シンガー、マーシャ・マルジャがツアーをリタイアしたこともバンドを解消するきっけかになったようだ。

これからはソロ・アーティストとしてやっていこう。一度はそう考えたマーシュキだったが、デトロイト時代の友人で、ホワイティー・モーガン&ザ・セブンティー・エイティーズの元メンバーだったJD・マック(B)からバンド編成を持ちかけられると、デッドストリング・ブラザーズを続けることを決意。現在、拠点としているナッシュビルでポコ、ディクシー・チックス、ウィリー・ネルソンらと共演歴があるベテラン・ミュージシャンの助けを借りて、前作から4年ぶりに『Cannery Row』を完成させた。

ミック・ジャガーを思わせるマーシュキの歌声の印象が強すぎるせいか、大きな変化はないように聴こえるが、その『Cannery Row』はナッシュビルのミュージシャンが加えたカントリー・テイストのせいなのか、70年頃のローリング・ストーンズを彷彿させると言われてきたこれまでとは一味違う作品になっている。マーシュキが曲に込めたメランコリックな味わいも新しい。

個人的には、前作『Sao Paulo』がピンと来ない作品だったから今回の復活はうれしかった。リリースから半年経った今も子とあるごとに引っ張り出してきては聴いている。13年のベスト10入りは確実か。

『Cannery Row』リリース後、バンドはマーシュキ、マック、そしてマックがミシガン州グランド・ラピッズから連れてきたと思しきネイサン・カリッシュ(Dr)というラインナップで精力的にツアーを続けている。因みに、ライヴのブッキングをはじめ、かつてマーシュキを萎えさせた事務仕事はマックがやっているそうだ。

Dsbjkt

Cannery Row / Deadstring Brtohers (Bloodshot)

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