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2013年4月

男女デュオ最新事情

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現在、発売中のCDジャーナルでシー&ヒムの記事のオマケ(?)として、「男女デュオ最新事情」という記事を書きました。

アダム・グリーン&ビンキ・シャピロ(写真)他、「シー&ヒム以降」と言うこともできる男女デュオの作品をいくつか紹介しています。

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クソガキぶりが頼もしいシカゴの5人組、The Orwells

Theorwells

10代の刹那主義を表現した「Mallrats (La La La)」のミュージック・ビデオを見てからずっと気になっていたにもかかわらず、アマゾンですぐに入手できなかったからという理由で買いそびれていたオーウェルズのデビュー・アルバム『Remember When』。今年3月、SXSWで彼らのライヴを観たら、思っていたよりずっと良くて、帰国してから慌てて購入した。

 

今年の1月までメンバー全員が高校生だったというシカゴ郊外エルムハーストの5人組ガレージ・ロック・バンド。

前述した「Mallrats (La La La)」のミュージック・ビデオを複数の音楽ブログに送ったところ、アラバマ・シェイクスを有名にしたAquarium Drunkardから「うちのレーベル(Autumn Tone)からリリースしないか?」と声がかかり、11年10月に自主リリースして、学校で友人達に配っていた(売っていた?)『Remember When』を、昨年8月に出しなおした。

その『Remember When』。

「ストロークス、ホワイト・ストライプス、ハイヴスに加え、『Nuggets』やエルヴィス・プレスリーから影響を受けている」とメンバーが語るそのままの作品。いかにも発展途上の若いバンドの姿を印象づけるものの、ヴォーカルの印象によるところが大きいやけっぱちさとは裏腹に曲作りや演奏からは人懐こさやセンスの閃きが感じられ、ハマるとクセになる不思議な魅力がある。

ライヴを観たとき、僕が感心したのもそこだった。

磨けば、さらに輝きを増すにちがいない。2、3年後にはひょっとすると・・・。

この春、SXSW出演を含む初めての全米ツアーを経験したバンドは現在、新曲に取り組んでいるそうだ。

「『Remember When』の曲を作った時は荒っぽい昔のパンクのコンピレーションを聴いていたんだ。今はビッグ・スター、70年代のパワー・ポップ、トム・ペティを聴いている。だから新曲は以前よりもポップになると思う」というメンバーの発言を聞いてしまうと、器用なだけの優等生バンドになってしまうんじゃないかとちょっと心配になってしまうが、高校時代、ドラッグ撲滅運動の一環として行われた校内コンサートでヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「ヘロイン」を演奏して、ステージから叩き出されたクソガキどもだ。

たとえ曲がポップになっても彼らが今、持っている向こう意気や危うさはそう簡単に失われることはないと期待している。

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Remember When / The Orwells (Autumn Tone)

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SXSW 2013 3月15日(金)

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滞在3日目。

この日はまず、店頭ライヴでフライトゥンド・ラビットを見るため、ダウンタウンの西のはずれにあるウォータールー・レコードへ。

 

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毎年の道路渋滞を解消するため、今年はダウンタウンを南北に貫く目抜き通りを走る市バスは迂回路を走っていた。

 

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一度行ってみたいと思いながらまだ行ったことがない町のステーキ屋。潰れる店がけっこう多い中、この15年、ずっと変わらず営業しているんだからきっとおいしいにちがいない。

 

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フライトゥンド・ラビット

 

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正午からのライヴだというのに大人気。

 

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ピクウィック

  

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ドウズ

 

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ヴァンパイア・ウィークエンド

全米各地のラジオ局がキュレーターを務めるデイ・ステージでピクウィック、ドウズ、ヴァンパイア・ウィークエンドを見て、昼の部は終了。休憩を取るため一旦、ホテルに戻る。

 

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夜の部は姉妹3人組、ステイヴスでスタート。

 

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ナタリー・ドーン

 

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ヒーズ・マイ・ブラザー・シーズ・マイ・シスター

 

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アンドリュー・マクマホン

 

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フォール・アウト・ボーイ

 

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Water Liarsが奏でる何の変哲もないフォーク・ロックがしみる理由

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地元、ミシシッピのアーティストを中心に渋いリリースを続け、総合インディー・レーベルになってしまった本家ファット・ポッサムよりもよっぽどファット・ポッサムらしいんじゃないかと思わせるビッグ・リーガル・メス・レコード。

そのビッグ・リーガル・メスが今年3月にリリースしたウォーター・ライアーズの『Wyoming』がなんだかとてもいい。

元々はセントルイスでセオドアというバンドをやっていたキンケル・シャスター(Vo, G)が2011年の夏、ミシシッピでアンドリュー・ブライアン(Dr, Vo)と出会い、始めた曲作りがセオドアの解散後、本格的な活動になったようだ。

『Wyoming』は彼らの2作目のアルバム。

一言で言えば、R&Bの影響もあるフォーク・ロック。エレキギターをニール・ヤングばりに唸らせる曲もあれば、アコギやピアノの弾き語りもある。

言ってしまえば、何の変哲もないのアメリカン・ロックなのだが、それがしみじみとしみるのである。

何がいいって、目の前に物寂しいアメリカの田舎の風景が浮かび上がるところがいいじゃないか。

マッチョじゃないアメリカのロックが好きな人なら、ぜひ。

たそがれた調子で朗々と歌い上げるキンケルの歌声も味わい深い。

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Wyoming / Water Liars (Big Legal Mess)

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