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2012年10月

Kathleen Edwardsが新バンド、Modern Beaverを結成

Kathleenedwards

今年1月にリリースした『Voyageur』が本国2位、全米39位という自身最高のチャート・アクションを

記録したカナダの女性シンガー・ソングライター、キャスリーン・エドワーズがModern Beaverなる

新バンドを結成したそうだ。

メンバーはエドワーズを含め、5人全員がカナダの女性ミュージシャンである。

(メンバーは以下の4人)

Hannah_georgas Hannah Georgas

Rose_cousins Rose Cousins

Jenn_grant Jenn Grant

Julie_fader Juliet Fader

『Voyageur』はつきあいはじめたばかりの恋人、ジャスティン・ヴァーノン(ボン・イヴェール)を

プロデューサーに迎え、新境地を印象づけた、ある意味2人の蜜月の結晶とも言える作品だった。

その前後、確かエドワーズはボン・イヴェールと一緒にツアーもやったんじゃなかったか。

その彼女が今度は女性だけのバンドを結成したところがおもしろい。

エドワーズによると、新バンドは「Canadian explosion of sexual fantasy and sloppy rock 'n'

roll」「Canadian sex parade coming to your town」「my vaginally-inclined rock band of

awesomely gross behavior」なんだそうだ。

Modern Beaverというバンド名からはフェミニズムの精神も窺える(そう言えば、かつてニーコ・ケイスはBeaver Powerというスローガンを掲げていたっけ)。

ともあれ、Modern Beaverでは、これまでとはかなり違う音楽が聴けるにちがいない。

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Milo Greeneがデビュー・アルバムのミュージック・ビデオを発表

Milogreene

聴いてみたいと思いながら、ずっと聴きぞびれていたロサンゼルスのインディー・フォーク・ポップ・バンド、マイロ・グリーンのデビュー・アルバム『マイロ・グリーン』をようやく聴いてみたところ、たちまち彼らの音楽の虜になってしまい、もっと早く聴いてればよかったと後悔した。

マイロ・グリーンは紅一点メンバーを含む09年結成の5人組。

元々はメンバーそれぞれに別のバンドを率いていたという。現在のメンバーが顔を揃えた時も新たにバンドを結成するつもりはなく、漠然と、そのうち映画のサントラを作れるようになったらいいなと考え、曲を作りはじめたそうだ。

ドラマー以外のメンバーが曲ごとにリード・ヴォーカルと楽器をスウィッチする現在のスタイルは、そんなバンドの成り立ちに由来している。

因みにマイロ・グリーンというバンド名は、メンバーの一人が前身バンド時代、バンドを売り込んだり、ライヴのブッキングしたりするとき、バンドに箔をつけるため使っていた架空のマネージャーの名前なんだとか。

今年7月、セルフタイトルのアルバムでメジャー・デビュー。アメリカではじわじわと人気が上昇しているようだ。

ほの暗い曲調やハーモニーからはフォークの影響も窺えるものの、それほどトラディショナルなサウンドというわけではない。曲によってはバンジョーも使っているのだから、個人的にはもっとフォーキーなサウンドでもいいと思うのだが、メンバー達にしてみれば、別にフォークをやりたいわけではないのだろう。

それはメンバーの一人がフェイヴァリット・アルバムにデヴィッド・ボウイの『ハンキー・ドリー』、レディオヘッドの『ザ・ベンズ』、トーキング・ヘッズの『リメイン・イン・ライト』、ラッパーのスキー・ローの『アイ・ウィッシュ』などを挙げているところからも窺える。

また、メンバー自身も自分達の音楽をカテゴライズするならシネマティック・ポップだと言っている。

先日、バンドはデビュー・アルバムのミュージック・ビデオと言える37分の映像作品『Moddison:A Film from Milo Greene』を発表した。デビュー・アルバムを完成させたとき、頭の中に1編の映画を思い描いていたという彼らはツアーに出るまでの1ヶ月間で『Moddison:A Film from Milo Greene』を作ってしまったそうだ。

その『Moddison:A Film from Milo Greene』以前にバンドが発表したデビュー・アルバムからの「1957」「Silent Way」「Perfect Aligned」「Don't You Give Up On Me」のビデオが連作に思えたのは、なるほど、それぞれが『Moddison:A Film from Milo Greene』からの映像だったからなのだ。

Milogreenejkt

Milo Greene / Milo Greene (Atlantic 2-531469)

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ヴィンテージ・ロックン・ソウル特集

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絶賛発売中のミュージック・マガジン10月号(表紙:くるり)で「ヴィンテージ・ロックン・ソウル」の特集10ページを書かせてもらいました。

インタビューしたヴィンテージ・トラブルや来年1月に初来日公演が決定したアラバマ・シェイクスの他、イキのいいバンドをいろいろ紹介しています。

ぜひ!

 

 

 

 

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驚異の遅咲きシンガー・ソングライター、LP(エル・ピー)インタビュー

Lp

ヴァイオリン奏者を含む5人編成のバンドを従え、ウクレレ片手に彼女が歌いだしたとたん、その伸びやかな歌声が観客の気持ちを鷲掴みにしたのがわかった。心を奪われる、という表現があるけれど、それは何十人という人達が一斉に心を奪われる瞬間を目の当たりにするというまさに貴重な体験だった。

正式な日本デビュー前にもかかわらず、この8月、サマーソニックに出演するという形で初来日を果たした女性シンガー・ソングライター、LP(エル・ピー)。

内に秘めたエモーションをポップなフックも使いながら、情熱的に歌うそのパフォーマンスは40分ほどの短いものだったにもかかわらず、今後、2012年のサマソニのハイライトの一つとして語られることだろう。そして、今年4月にリリースした5曲入りのライヴEP(+ライヴDVD)『Into the Wild - Live At Eastwest Studios』が輸入盤店でじわじわと話題になっていた彼女の存在は今回、サマソニで彼女の歌声の虜になった人達がその感動を興奮とともに伝えることによって、さらに注目されるにちがいない。

ワーナー・ブラザーズ・レコードが今年イチ押しする新人だそうだ。

つづき

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