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Dan Auerbachの秘蔵っ子、Haciendaが新作をリリース

Hacienda

このルックスにシビれるね

(The Balck Keysのダン・オーバックは働き者だ その4)

謙虚さの表れなのか、照れ隠しなのか、「俺達はダンの実験台なのさ」なんて冗談めかして言っているけど、3兄弟とその従兄弟からなるテ

キサス州サンアトニオの4人組、ハシェンダはまさにダン・オーバックの秘蔵っ子と言える存在だ。

オーバックとハシェンダの出会いは6年前に遡る。

テキサス州オースティンのクラブでたまたまオーバックに出会ったハシェンダのメンバーは緊張しながら自己紹介したそうだが、その時、バンドから手渡された6曲入りのデモCDを気に入ったオーバックはその1ヵ月後、1曲ごとにアドバイスのコメントを書き、「曲が出来たらまた聴かせてほしい」とメールを送ってきて、メンバーを狂喜させた。

その後、ブラック・キーズのオースティン公演のサポート・アクトにハシェンダを起用したオーバックはオハイオ州アクロンにある完成したばかりの自前のスタジオにバンドを招き、自らのプロデュースの下、デビュー・アルバムをレコーディングするチャンスをバンドに与え、同時に当時、ブラック・キーズが所属していたファット・ポッサム・レコードに彼らを紹介した。

結局、ファット・ポッサムはハシェンダとの契約を見送ったが、その時のセッションは08年、アライヴ・ナチュラルサウンドから『Loud Is The Night』としてリリースされた。アライヴはブラック・キーズのデビュー・アルバムをリリースしたレーベルだ。オーバックによる熱烈な後押しがあったことは想像に難くない。

オーバックがどれだけハシェンダに惚れこんでいたかが窺える。

オーバックはその後もハシェンダをバックアップしつづけている。09年にはハシェンダのメンバーを、自分のソロ・ツアーのバック・バンドに起用した。

そして、ハシェンダが今年6月にリリースした3作目のアルバム『Shakedown』でも前2作にひきつづきオーバックがプロデュースを担当。いや、全曲のソングライティングのクレジットがバンドとオーバックの共作になっていることを考えると、両者の関係はプロデューサーとバンドのそれより深いものになっているようだ。

オーバックがナッシュビルに作ったスタジオ、イージー・アイ・サウンドでレコーディングされたその『Shakedown』はレトロ・ポップなガレージ・ロックという意味では彼ららしい作品だ。しかし、50~60年代のサウンドを再現しようとしていたこれまでとは違い、ブラック・キーズとデンジャー・マウスのコラボレーションを連想させる、どこかモダンな響きが加えられているところが興味深い。ブラック・キーズのレコーディングを通して、オーバックがデンジャー・マウスから吸収したノウハウを、今度はハシェンダのレコーディングで試したんじゃないか? そんなことを想像しながら耳を傾けるのも『Shakedown』の楽しみ方の一つと言えるかもしれない。

その『Shakedown』に加え、オーバックはグレース・ポッター&ザ・ノクターナルズの新作『The Lion the Beast the Beat』でも一部プロデュースを担当している。また、ハンニ・エル・カティーブの次回作のプロデュースも手掛けるらしい。

ホント、働き者だなと感心していたら、7月からはブラック・キーズの新作のレコーディングも始めるというからびっくりである。

Haciendashakedown

Shakedown / Hacienda (Collective Sounds CS015-2)

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