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Scott H. Biramはワンマン・バンド

Shb

自作自演にはちがいない。

しかし、シンガー・ソングライターではない。

演奏はほぼギター一本。

しかし、誰もが思い浮かべる弾き語りのイメージからはかけ離れている。

じゃあ、何だ?!

そんな問いに答えるようにスコット・H・バイラムは自ら「ワンマン・バンド」と謳っている。

確かに床を踏みぬいてしまうんじゃないかと心配させるほど力強いフットストンプとともにエレキ・ギターを唸らせ、咆哮するバイラムの野蛮な演奏は、そんじょそこらのバンドよりも迫力がある。

テキサス州オースティンのブルースマン。

ならず者イメージを強烈に打ち出しながら、2000年前後から活動を続けてきた。

最新アルバムは、この10月、シカゴのブラッドショット・レコードからリリースした『Bad Ingredients』。

曲によってはキーボードやホーンも若干使いながら、ブルースに止まらず、フォーク/カントリー・ナンバー、さらにはパンク/メタルの影響も窺わせるハード・ロッキンな曲もやっているという意味では、これまでの作品と変わらない。

しかし、今回はそこに味わい深さが加わった。

テネシーのオルガン&ドラム・デュオ、ブラック・ダイアモンド・ヘヴィーズと共演した曲も含む前作『Something's Wrong / Lost Forever』も良かったけど、グロいアートワークも含め、今回はもっといい。

シビれるね。

そう言えば--。

ブラッドショットと契約する以前、バイラムがまだ手作りに近いCDを自主リリースしていた頃、入手が難しかった彼のCDを求めて、本人にメールを送ったことがある。

すると、彼のお父さんから返事が来た。

「息子は交通事故に遭い、入院している」と。

車を運転中、対向車線をはみ出してきた大型トラックと正面衝突したそうだ。

バイラムのウェブサイトに載っている、ぐちゃぐちゃに潰れた車の写真が大事故だったことを物語っている。

彼のお父さんとどんなやりとりをしたか忘れてしまったが、結局、バイラムの自主CDを扱っているサンマルコスのサンダンスというレコード・ショップから購入することができた。

「日本に荷物を送るのは初めてなんだけど、住所の書き方はこれでいいの?」なんて確認のメールをもらったっけ。

調べてみたら、もう8年も前のことだった。

Bad

Bad Ingredients / Scott H. Biram (Bloodshot  BS190)

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