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Deer Tickの新作は彼らの最高傑作だ

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こんなに期待して、それほどでもなかったらどうしよう?! と、正直、聴くのがちょっと怖かったんだが、彼らはこちらの期待をはるかに上回る新作を届けてくれた。

不世出のソングライター、ジョン・ジョセフ・マッコーリー3世(Vo, G)率いるロード・アイランド州プロヴィデンスの5人組、ディア・ティック。

彼らの4作目のアルバム『Divine Providence』は、彼らの最高傑作だと、とりあえず言ってしまいたい。

「今の俺達の本当の姿を見せて、フリーク・フォークだとかオルタナ・カントリーだとかってレッテルを貼った連中をギャフンと言わせてやるんだ!」

そんな目標がニルヴァーナ臭がにじむ変型ブギの「The Bump」以下、ロック色濃い多彩な楽曲に実った。

リリース前にメンバーが言っていたニルヴァーナ、ローリング・ストーンズ、ニルソンの影響に加え、クラッシュ、いや、コックニー・リジェクツや、オールディーズを連想させる曲もある。

ドラムのデニス・ライアンが歌う「Clowninaround」は、ほのぼのとしたフォーク・ナンバー。なんでも、曲調とは裏腹にキラー・クラウンの異名を持つ連続殺人鬼、ジョン・ウェイン・ゲイシーのドキュメンタリーからインスピレーションを得たんだそう。

「Walking Out The Door」で歌声も披露したイアン・オニール(G, Vo)が作った「Now It's Your Turn」なんてバラードも収録されている。

「Divine Providence」というかなり反キリスト教的なメタル・ナンバーもあったらしい。結局、その曲はアルバムには収録されず、タイトルだけが残ったようだ。

アルバムを聴きながらどことなくリプイレスイメンツを連想させる、と思っていたら、最後の曲から約30分の空白後、ポール・ウェスターバーグの「Mr.Cigarette」のカヴァーがヒドゥン・トラックとして収録されていた。

「線路は続くよどこまでも」の替え歌?!

ウェスターバーグがMr.F名義でリリースした7インチ・シングルのデジタル・ボーナス・トラック「Grandpaboy's Last Stand」に収録されているレア・トラック。

そう言えば、ジョンはデルタ・スピリット、ドウズのメンバーと組んだサイド・プロジェクト、ミドル・ブラザーのアルバムでもリプレイスメンツの「Portland」というオリジナル・アルバム未収録曲をカヴァーしていたっけ。

ジョンはリプレイスメンツおよびポール・ウェスターバーグの大ファンにちがいない。

新作を、リプレイスメンツっぽいと言ってもきっと許してくれるだろう。

Divineprovidence

Divine Providence / Deer Tick (Partisan PTSNO31CD)

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