« パニック!アット・ザ・ディスコ | トップページ | チビ太完治しました »

ボブ・ウェイン

Bobwayne

ミュージシャンならライフルじゃなくてギターを持てよ(笑)

写真を見れば、一目瞭然。

ボブ・ウェインは筋金入りのヘルビリーだ。

10代の大半をメタル・バンドのメンバーとして過ごした彼は、ある日、メルヴィンズのアルバムでハンク3ことハンク・ウィリアムズ3世が歌っているのを聴き、「自分がやるべきことはこれだ!」と悟ったという。

思えば、それは10歳の時、初めてジョニー・キャッシュの歌声を聴き、戦慄したときすでに宿命づけられていたことだった。

そしてシアトルのハードコア・ロックンロール・バンド、ジークの物販係、ハンク3のローディーを経験したのち、自らもヘルビリー・ソングを歌いはじめた。

そのボブが今月18日にリリースした『Outlaw Carnie』は、これまで自分の手でしこしことCD-Rを焼いていた彼がちゃんとしたレーベルからリリースした初めてのアルバムだ。

プロデューサーも務めたハンク3の片腕、アンディー・ギブソン(ギター他)をはじめ、ハンク3のバンドのメンバーが弟分の本格デビューを全面バックアップ。ジョニー・キャッシュやジョージ・ジョーンズと共演経験があるベテラン・ミュージシャンも参加した。また、ハンク3が兄貴と慕うウェイン・ハンコックもレコーディングに駆けつけ、ボブとデュエットを披露。

ハンク3譲りのタフでダークなヘルビリー・サウンドのかっこよさもさることながら、ボブが饒舌に語る(歌う)物語も聞きどころだ。

ジョニー・キャッシュの幽霊が現れる怪談の「Ghost Town」、アンフェタミンでイカれたトラック野郎を真のアメリカの英雄だと絶賛する「Mack」、マリファナ、ドラッグ、銃、スピード違反…アラバマは何でもありだぜと嘯く「Everything's Legal In Alabama」、浮気した恋人を焼き殺す男の心情を歌った「Work Of The Devil」など、どれもこれもぶっ飛んだストーリーが痛快だ。

と思えば、「ラヴ・ソングなんて最低だぜ」と言い放った男が自分の半生を歌った(と思しき)「Blood To Dust」では聴く者をホロリとさせる。

ボブ・ウェイン。根っからのならず者に見えて、この男の歌は思いの外、奥が深い。僕はそこにアメリカン・ミュージックの醍醐味を聴きとった。

『Outlaw Carnie』のリリース元は、なんとメタル専門レーベルとして知られるセンチュリー・メディア。メタルとリスナーが重なるということか?

Outlawcarnie

Outlaw Carnie / Bob Wayne (Century Medlia  8219-2)

|

« パニック!アット・ザ・ディスコ | トップページ | チビ太完治しました »

音楽」カテゴリの記事