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ソーシャル・ディストーションの新作は貫禄の 1枚!

Sociald

マイク・ネス率いるソーシャル・ディストーション6年ぶりの新作『ハード・タイムズ・アンド・ナーサリー・ライムス』が来年1月、遂にリリースされる(アメリカは18日、日本は19日)。

エピタフ・レコード移籍第1弾となる7作目のアルバム。

気長に待ちつづけた甲斐はあったと断言できる充実の1枚。いろいろな意味で貫禄という言葉がふさわしい。

冒頭を飾るタフなインスト「ロード・ゾンビ」に導かれ、ゴキゲンに始まる「カリフォルニア(ハッスル。アンド・フロウ)」に驚かれる。70年代前半のローリング・ストーンズを思わせるロックンロール。ここまであからさまにストーンズ・スタイルを取り入れるとは。ゴスペル風の女性コーラスも加えられている。

ネスのストーンズ好きは周知の事実。しかし、これは彼のソロではない。ソーシャル・ディストーションの新作だ。

タイトルにニヤリとさせられる「ベイカーズフィールド」は、やはりストーンズを思い出させるバラード。リズムが絶妙に跳ねる「キャント・テイク・イット・ウィズ・ユー」は、ネス流のブルース・ロックか。

「ライティング・オン・ザ・ウォール」は、往年のルー・リードに歌わせたい。

もちろん、「ギミー・ザ・スウィート・アンド・ロウ・ダウン」「マシーン・ガン・ブルース」「スティル・アライヴ」といったソーシャル・ディストーションならではのパンク・ロックもやっている。

その意味では、ハンク・ウィリアムズの「アローン・アンド・フォーセイクン」のカヴァーが、彼ららしいスピーディーなパンク・ロックにアレンジされているところがおもしろい。

ソーシャル・ディストーションらしいパンク・ナンバーとロックを童謡代わりに育ったネスがこれまで受けてきたさまざまな影響が反映された非パンク・ナンバー。その両方が現在のバンドの姿をダイナミックに描き出している。

もちろん、そこには狙いなど感じられない。豊かなバックグラウンドと30年以上に及ぶキャリア、そしてそれでもなお前進しづけようという強靭な意思が自然に、そういう作品を作らせたにちがいない。

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ハード・タイムズ・アンド・ナーサリー・ライムス/ソーシャル・ディストーション(ソニー EICP-1436)

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