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リッシー

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昨年、ファット・ポッサム・レコードからリリースしたEP「Why You Runnin'」がすこぶるよかったので、アルバムのリリースを心待ちにしていた。本当はファット・ポッサムからのアメリカ盤が欲しかったんだが、8月のリリースまで待ちきれず、思わず英コロムビア盤を買ってしまった。

リッシーことエリザベス・モーラス。

「ブルースとフォーク/カントリー両方のファンにオススメのアイドル」と評したイギリスの音楽誌、Q他、現在、英米のプレスが注目しているシンガー・ソングライターだ。

僕は「Why You Runnin'」を聴き、ソウル・ミュージックとフォークの影響が窺える器の大きい楽曲と力強い歌声に加え、茫漠とした大地に佇んでいるようないかにもアメリカンな飾らないルックスにも惹かれた。

出身はイリノイ州のミシシッピ川沿いの町、ロック・アイランド。現在はロサンゼルスから1~2時間ほど北に行ったところにあるボヘミアンな(?)小さな町、オーハイで暮らしているという。

バンド・オブ・ホーセズのビル・レイノルズが4曲、イギリスのシンガー・ソングライター、エド・ハーコート(元SNUG)が1曲プロデュースを担当した「Why You Runnin'」は音数をとことん絞ったうえで、彼女の力強い歌声の魅力をアピールした作品だった。

一方、ビル・レイノルズに加え、ジャクワイアー・キング(キングス・オブ・レオン他)、ジュリアン・エメリー(マクフライ他)ら複数のプロデューサー達とレコーディングしたデビュー・アルバム『Catching A Tiger』は、サンプリングも含むモダンなサウンド・プロダクションの中で彼女の個性を際立たせようとした作品だ。

最初はアルバム全体のポップな印象がちょっと意外だった。しかし、DJの作品にフィーチュアリング・ヴォーカリストとして参加した経歴を持つリッシーだ。そんなに驚くべきことではないのかもしれない。

ソウルフルなロックから60年代のガール・グループ風のポップ・ナンバー、ピアノで弾き語るトラディショナルなフォークまで、EPでは出し惜しみしていた(?)多彩な楽曲の数々が彼女の魅力をさらに際立たせていることを思えば、むしろルーツ・ミュージックは素朴であるべきとかオーガニックであるべきとかという先入観を捨てて、彼女とプロデューサー陣の意欲を評価するべきなのだろう。

今年のSXSWでは見逃してしまったが、ギタリストとキック・ドラムも担当するベーシストを従えた彼女のライヴ、いつか観てみたい。

現在、彼女はロンドンを拠点にイギリス~ヨーロッパをツアーしている真っ最中だ。

Catchatiger

Catching A Tiger / Lissie (Columbia  88697672602)

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