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DEER TICK

稀代のソングライターが率いる
風変わりなロックンロール・バンド

Deertick

このブログを始めたとき、日本では誰一人知らないようなバンドについて書くのはやめようと誓ったのに書かずにいられない・・・。

とり憑かれたようにこの数ヶ月間、このバンドのCD『Born On Flag Day』を聴きつづけている。そこにはアメリカの片田舎のローカル・バンドを聴く醍醐味が目一杯詰まっている。

ロード・アイランド州プロヴィデンスの4人組、ディアー・ティック。

彼らの音楽については、MySpaceか何かで聴いてもらうとして、ここでは彼らの音楽を形容せずに、彼らがどういうバンドなのか紹介してみたい。

まず、全曲のソングライティングを手がけている中心メンバー、ジョン・ジョセフ・マッコーリー3世は基本的に、フォーク/カントリー、あるいはオールディーズ調の素晴らしい曲を作る才能を持ったソングライターである。

それは基本中の基本の情報として押さえておきたい。

しかし、じゃあディアー・ティックはフォーク/カントリー・バンドなのかと言うと、決してそうではない。

曲によっては、けっこうエレキギターを歪ませ、ギャンギャン鳴らしていたりもする。

因みにマッコーリーが(テレビだかウェブだかの)ミュージシャンが自分のフェイヴァリット・アルバムについて語る番組で取り上げていたのは、ニルヴァーナの『イン・ユーテロ』である。

さらに言えば、今年のハロウィンの夜、ディアー・ティックはソニック・ユースをゲストに迎え、セックス・ピストルズの曲をカヴァーする企画ライヴを行っている。

また、以前、ミスフィッツのトリビュート・コンサートに出演したことがあるらしい。バンドのMySpaceにデヴィロック・ヘアー姿のメンバーの写真がアップされている。

鹿ダニという意味のバンド名はマッコーリーが山にハイキングに行ったとき、ダニに食われた経験に由来している。

そのマッコーリーは腕にダニの絵柄のタトゥーを入れている。

彼らのデビュー・アルバムは、アシッド・フォーク・シンガーのヤナ・ハンターのレーベルからのリリースだった。

そのアルバムが現在、バンドが所属しているパルチザン・レコードからリイシューされた際、ジャケットはマシンガンを持ったビキニ・ギャルとメンバーが一緒に写った写真に差し替えられた。

カントリーの定番であるデュエット・ソングを模した、『Born On Flag Day』収録の「Friday XIII」でマッコーリーは「『13日の金曜日パート9 ジェイソンの命日』を見てからずっと長い間、俺はひきこもり、カウチの上で正気を失っている」と『13日の金曜日パート9 ジェイソンの命日』に言及している。なぜ、決して傑作とは言えないパート9なのか?

マッコーリーはディアー・ティックのサウンドがオルタナ・カントリー、あるいはフリーク・フォークと言われることに異議を唱えている。

そのマッコーリーは、自分達はロックンロール・バンドだと、あくまでも主張している。

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BORN ON FLAG DAY/DEER TICK(PARTISAN PTSN-005)

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