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LUCERO! LUCERO!! LUCERO!!!

ガスライト・アンセムの前に彼らがいた。
メンフィスの4人組(6人組?)、ルセロがついにメジャー・デビュー!!

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from left in the back row : Ben Nichols(Vo, G), John C. Stubblefield(B), Rick Steff(K)
from left in the front row : Todd Beene(Pedal Steel), Roy Berry(Dr), Brian Venable(G)

誤解を招きそうな書き方かもしれないけれど、これだけは声を大にして言っておきたい。

もちろん、ガスライト・アンセムを腐そうなんてつもりはこれっぽっちもないし、本国アメリカのみならず、イギリスでも大きな存在になりつつあるガスライト・アンセムの活躍によって、フォーク・パンク・ブームが注目を集めたことを否定しようとも思わない。

ただ、フォーク・パンクが今のような大きなムーヴメントになる以前から、ベン・ニコルズ率いるルセロはその先駆けとも言えることをやりつづけてきたということを知っておいてほしいだけだ。

事実、ガスライト・アンセムはデビュー間もない頃、自分達のファンから「ルセロとツアーをすれば、おまえらビッグになれるぜ」と言われていたのである。

ともあれ、10年におよぶ地道な活動が報われ、ルセロは08年3月、メジャー・レーベルと契約した。

もちろん、メジャー・レーベルと契約したからすごいと騒いでいるわけではない。メジャー・レーベルと契約することによって、可能性が広がることに期待しているのだ。

その彼らが10月6日にリリースしたメジャー第1弾アルバム『1372 Overton Park』はバンドの新たなスタートを印象づける1枚だ。

大々的なホーンの導入がすでにファンの間では物議を醸しているようだが、騒ぎ立てるようなことじゃない。そんなことよりもまずは、この1、2年の停滞ムードを吹き飛ばす溌剌とした新曲の数々に快哉を叫ぶべきだろう。

よく言えば、ルセロ(と言うかベン・ニコルズ)節。悪く言えば、ワンパターン。正直、それほど曲調に幅があるバンドではなかった。気持ちを高揚させるロックンロールと胸を打つバラードの2本立。しかし、その彼らが今回は、らしい曲に加え、「The Devil And Maggie Chascarillo」「Sixes and Sevens」「Half Way Wrong」といった、これまでにはなかったタイプの曲にも挑戦している。

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「The Devil And Maggie Chascarillo」のインスピレーションになったジェイム・ヘルナンデスのコミック「MAGGIE the MECHANIC」

今年3月、SXSWでリフレッシュしたバンドの姿を印象づける熱演を観てから、新作は絶対素晴らしいものになると確信はしていたが、彼らはこちらの期待をはるかに上回る作品を作り上げてきた。

文句なしの傑作。

「いい曲が揃ったよ。新作は絶対、いい物になる」

3月、自信たっぷりに語ったベンの言葉はウソではなかった。

05年のインタビュー

06年のインタビュー

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1372 OVERTON PARK/LUCERO (Universal Republic  B0013413-02)

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