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ウルマザーinterview

サイケデリックなグルーヴを持ったハード・ロックが

再び世界中のロック・ファンをノックアウト! 

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05年リリースのデビュー・アルバム『狼牙生誕!』とともにオーストラリアから世界に飛び出していったウルフマザーが世界規模のツアーを終え、実に4年ぶりとなる新作『コズミック・エッグ』をリリース。早速、バンドのフロントマン、アンドリュー・ストックデイルに話を聞いてみた。胎児や宇宙の誕生という意味を込めたアルバム・タイトルからは、メンバー・チェンジを経て、新たに4人組になった彼らがこの作品を新たなスタートと考えていることが窺える。

――昨年の8月、あなたはリズム隊の2人と袂を分かつことになりましたよね。あなたと2人の間に溝ができてしまったのには、何かきっかけがあったのでしょうか? 

「あー、僕らの間には特に溝なんてなかったんだよ。元々彼ら2人はとても仲が良くて、僕はいつも蚊帳の外に置かれてた。言ってしまえばそれだけのことなんだよな。そのうち彼らは自分達のバンドをスタートさせ、そっちでやっていきたいって……まあ、3ていうのは不思議な数字でね。マジックになることもあれば、トラジックになることもあるってことさ(苦笑)」

――新しいメンバーはどうやって決めたんですか? 

「あー、ええとね……まず、オーディションもやることはやったんだ。レーベル側が段取りをつけてくれたんでね。でも、僕は結局、1人も採用しなかった。で、ひとまず家に戻って、自宅のスタジオでとりあえず曲作りに専念することにしたんだ。で、今うちのバンドでドラムを叩いているデイヴ(・アトキンス)とは、ブリスベーンのカフェで出会って……まあ彼のバンドがプレイしているのは2、3度観たことがあって、彼が腕のいいドラマーだってことは知ってたんだけどね。で、彼に来てもらって、僕がその時に作っていた曲に合わせて叩いてもらったら、何だかその新しい曲に彼のスタイルがすごくマッチしてね。で、イアン(・ペレス)はデイヴが連れてきたんだけど、彼はベースも弾けてキーボードもできて……何曲か試してみたら、そりゃもう大活躍で(笑)。そのまま一緒にやることになった。それから、エイデン(・ネメス)は……彼と出会ったのは4年前、まだウルフマザーを始める前でね。それ以来、なぜかよくわからないけど、あちこちでしょっちゅう顔を合わせてたんだ、不思議な偶然で……別にものすごく仲良しだったわけでも何でもないんだけど、顔を合わせるたびに『ギタリスト要らない? 必要なら電話してよ』って言われてたんだよね。で、いよいよその時が来たと思って、彼に連絡を取ったってわけなんだ。デビュー・アルバムでは僕はギター・パートでいっぱいマルチ・トラッキングをやってたんだけど、もう1人ギタリストがいたら、いろいろなパートを再現できると思ってね」

――あなたが新メンバーを選ぶうえで最も重視したことは? 

「どれだけ情熱をもってプレイできるかってことだよ。体の中に炎みたいに熱く燃えるものを持っていて、その全てをプレイにぶつけてくれるかどうか……それが僕が求めてたミュージシャンの条件さ」

――07年1月に来日した時、あなたは「新作は人に聴かせることを意識して、よりエンターテイメント性を重視した作品になるかもしれない」と言っていましたよね。

「よりエンターテイメント性を重視ね……まあ、今回のアルバムはまちがいなくリスナーにとっては音の饗宴って感じだと思うよ。ヘッドフォンをつけて、リラックスして聴いてもらえれば、いろいろなサウンドが盛り込まれててすごく楽しんでもらえると思うんだ。そういう意味では、確かにエンターテイメント性を重視した作品になってるんじゃないかな」

――今回は前作のデイヴ・サーディに代えて、アラン・モウルダーをプロデューサーに起用していますが、アランと一緒にやりたいと思った理由は何ですか? 

「あー、そうだな。僕は今回のアルバムは、前作よりもっと温かい感じにしたかったんだよね。何て言うか、ナチュラルなサウンドの作品にさ。アランはライドとかスマッシング・パンプキンズとか、いろいろなタイプのアーティストを手掛けてきた人だから、その熟練技を提供してもらえたらいいなと思ったんだ。彼がスタジオの世界で長年ずっと試行錯誤を続けてきたってところもいいと思ったんだよね」

――あなた自身が考える新作の聴きどころは?

「そうだな。今回のアルバムの一番いいところは、ロウ・パワーが漲っているところだと思うんだ。エモーショナルな要素がめいっぱい入っているんだよね。たぶん、それが今回のアルバムの目指していた方向性だったんだと思う。それがこのアルバムの一番の売りだよ」

――最後に、今後のスケジュールについて教えてください。

「ああ、そうそう。年内中には日本に行けると思うよ。うちのマネジャーからさ、『日本に行くっていうオプションがあるけど、どうする? ちょうどオフにできる時期だけど……』って言われて、おいおい、何言ってんだ、当然だろう!(笑) もちろん行くよ、日本は大好きだものって答えたんだ(笑)。日本ってとても平和的で……いつもすごく穏やかな空気が流れているだろ。何て言うか、自分の中のトンガった部分が丸くなってく気がするんだ。緊張を緩めて、自分の普段のガードを少し低くすることができるんだよ、日本ではね」

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コズミック・エッグ/ウルフマザー(ユニバーサル UICO-1172)

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