SXSW 2017 3月18日(土)  テキサスのカルト・バンド、LIFT TO EXPERIENCEの再結成を目撃!

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Waterloo Records
 
 
 
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MATTHEW LOGAN VASQUEZ [Waterloo Records presents] @ Waterloo Records
 
 
 
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COLONY HOUSE [Waterloo Records presents] @ Waterloo Records
 
 
 
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HIPPO CAMPUS [Waterloo Records presents] @ Waterloo Records
 
 
 
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THE WEEKS [Party in my Pants Day Showcase presented by Live Vibe and Firmspace] @ Little Woodrow's
 
 
 
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CHAMPAGNE SUPERCHILLIN [Siren Sounds + Har Mar Superstar's Best Party Ever] @ Cheer Up Charlie's
 
 
 
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THE MOLOCHS [Siren Sounds + Har Mar Superstar's Best Party Ever] @ Cheer Up Charlie's
 
 
 
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GABRIELLA COHEN [Siren Sounds + Har Mar Superstar's Best Party Ever] @ Cheer Up Charlie's
 
 
 
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LIFT TO EXPERIENCE @ Central Presbyterian Church
 
 
 
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DIET CIG [NME Magazine] @ Barracuda
 
 

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SXSW 2017 3月17日(金) RYAN ADAMSがライヴをドタキャン!

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ALEX CAMERON [Sound on Sound Fest and Brooklyn Vegan present Lost Weekend] @ Cheer Up Charlies
 
 
 
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MARIA HACKMAN (w/ THE BIG MOON) [Sound on Sound Fest and Brooklyn Vegan present Lost Weekend] @ Cheer Up Charlies
 
 
 
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SAVOY MOTEL [Sound on Sound Fest and Brooklyn Vegan present Lost Weekend] @ Cheer Up Charlies
 
 
 
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R Stevie Moore & Jason Falkner [Sound on Sound Fest and Brooklyn Vegan present Lost Weekend] @ Cheer Up Charlies
 
 
 
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SPOON [Radio Day Stage] @ Austin Convention Center
 
 
 
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VALERIE JUNE [Radio Day Stage] @ Austin Convention Center
 
 
 
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JOAN OF ARC [Middle West Presents] @ Barracuda Backyard
 
 
 
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ALDOUS HARDING [4AD Revue] @ Mohawk Outdoor
 
 
 
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Andrew Combs [New West Records] @ Cooper's BBQ
 
 
 
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AARON LEE TASJAN [New West Records] @ Cooper's BBQ
 

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SXSW 2017 3月16日(木) 東京スカパラダイスオーケストラがフロアを揺らした!

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BANDITOS  [Noise Trade & Pledge Music present Fryedays] @ The Blackheart
 
 
 
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CORY BRANAN  [Noise Trade & Pledge Music present Fryedays] @ The Blackheart
 
 
 
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THE SHELTERS  [Radio Day Stage] @ Austin Convention Center
 
 
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NEW PORNOGRAPHERS [Radio Day Stage] @ Austin Convention Center
 
 
 
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Austin Convention Center
 
 
 
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Twin Peaks Truck
 
 
 
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Yeti Flagship Shop @ South Congress Avenue
 
 
 
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THE BIG MOON [South By San Jose] @ The Hotel San Jose
 
 
 
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THE LEMON TWIGS [South By San Jose] @ The Hotel San Jose
 
 
 
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South Congress Avenue
 
 
 
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HOLLY MACVE [BBC Radio 6Muisc / AIM] @ Latitude 30
 
 
 
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LA SALAMI [BBC Radio 6Muisc / AIM] @ Latitude 30
 
 
 
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TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA @ Maggie Mae's Rooftop
 
 
 
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HURRAY FOR THE RIFF RAFF [ATO Records] @ Cedar Street Courtyard
 
 
 
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BENJAMIN BOOKER [ATO Records] @ Cedar Street Courtyard

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SXSW 2017 3月15日(水) THE AVETT BROTHERSの熱演に感涙!

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Austin-Bergstrom International Airport

 
 

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FASTBALL  [New Frontier Touring] @ Parish
 
 
 
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Voodoo Doughnut  @ 6th street
 

 
 
THE AVETT BROTHERS  @ Austin City Limits Live at the Moody Theater
 
 

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LANGHORNE SLIM  [Paradigm Nashville] @ Palm Door on Sabine
 
 
 
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JAIME WYATT  @ 18th Floor at Hilton Garden Inn

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VALERIE JUNEが親友と呼ぶNORAH JONESとの交遊

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昨年の秋、ノラ・ジョーンズ、スタージル・シンプソンのツアーに参加したことは、改めて、ヴァレリー・ジューンの存在をアピールするという意味では大きなチャンスになったんじゃないか。その後、第59回グラミーの最優秀アルバム賞にノミネートされるほど注目を集め始めていたスタージル・シンプソンとツアーできたことは、特に。
 
それを考えると、ブラック・キーズのダン・オーバックによるプロデュースが話題になった『Pushin’ Against A Stone』から約3年半ぶりにリリースした『The Order Of Time』は、前作の全米41位を上回るチャート・アクションを記録して、ヴァレリーの人気と評価を前作以上に確かなものにするんじゃないかと今からわくわくしている。
 
サザン・ソウルやデルタ・ブルースの影響を受け継ぎながら、その一方では都会的な洗練も手に入れた新作の内容もさることながら、ヴァレリーが親友と呼んでいるノラ・ジョーンズのゲスト参加も多くの人が『The Order Of Time』を手に取るきっかけになるはずだ。
 
「Love You Once Made」「Shake Down」、そして「Got Soul」の3曲にバッキング・ヴォーカルを加えているノラとヴァレリーが、いつどんなふうに出会ったのかははっきりしない。ヴァレリーは11年にメンフィスからブルックリンに移住しているから、もしかしたらそこで出会ったのかもしれないし、『The Order Of Time』のプロデューサー、マット・マリネリが2人を引き合わせたのかもしれない。マリネリはノラのサイド・プロジェクト、リトル・ウィリーズのセルフタイトルのアルバムでエンジニアを務めていたから、それは十分に考えられる。
 
『The Order Of Time』のレコーディングではノラのバッキング・バンドのキーボーディスト、ピート・レムがメイン・プレイヤーとしてキーボードに加え、ギターもプレイしているのだが、彼の参加がノラの推薦だったことは想像に難くない。
 
昨年11月、感謝祭だというのに休暇も取らずにヴァーモント州ギルフォードでレコーディングを続けていたヴァレリー達を、ノラが表敬訪問した際、ヴァレリー達がバッキング・ヴォーカルを必要としていることを知って、ノラは「じゃあ、私が歌うわ!」と申し出たそうだ。
 
 
 
 
思えば、表現のしかたは違っていても、音楽的なバックグラウンドが似通っていることを考えれば、ヴァレリーとノラが意気投合し、お互いにリスペクトしあうのは全然、不思議なことではない。2人の共演がまた実現したらおもしろいだろう。期待している。
 
 
 
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The Order Of Time (Concord) 
日本盤は4月19日にホステスからリリース予定

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NIKKI LANEだけじゃない!カントリー・シーンを騒がせるバッド・ガール達

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みんなが待っているニッキー・レーンの新作『Highway Queen』がリリースされたら、それが追い風になって、同じようにアウトローなイメージを打ち出している女性アーティスト達が注目されるんじゃないか。
 
 
Highwayqueen Highway Queen (New West)
 
  
 
 
 
 
 
バンド活動を経て、ソロに転向したマーゴ・プライスとデビュー以来、順調にリリースを重ねてきたリディア・ラヴレス。ふたりが昨年、リリースしたアルバムがそれぞれに大歓迎されたことは、その前兆のように思える。
 
 
 
Margo Margo Price
 
 
Midwest Midwest Farmer's Daughter (Third Man)
 
歌詞の世界観、サウンドとともに70年代のアウトロー・カントリーを踏襲しながら、
バンドの演奏には若干、ガレージ/サイケ風味が加えられている。
 
 
 
 
 
 
Lydialoveless Lydia Loveless
 
 
 
Real Real / Lydia Loveless (Bloodshot)
 
前2作以上にロック色濃い作品に。
 
 
 
 
 
 
そこで、ここでは彼女達に続く存在として、すでに注目を集め始めているふたりのアーティストを取り上げてみたい。
 
ひとり目はリディア・ラヴレスが所属しているシカゴのレーベル、ブラッドショットが新たに契約したノース・カロライナ州チャペル・ヒルのサラ・シュークだ。
 
 
Sarah Sarah Shook
 
もう見た目からしてやばい雰囲気がぷんぷんだ。
 
現在、30歳のシングル・マザー。
 
キリスト教根本主義の家庭で育ったため、17歳になるまでいわゆるポピュラー・ミュージックは聴いたことがなかったそうだ。友人にベル&セバスチャンとディセンバリスツを聴かせてもらったことをきっかけにアコースティック・ギターを弾き始め、やがて厳格な家庭で育った反動なのか、カントリー・ミュージックが持っているダーク・サイドに惹かれたという。
 
結婚、出産、離婚、そしてソロ活動を経て、初めて組んだバンドの名前が、サラ・シューク&ザ・デヴィル。ノース・カロライナを拠点にライヴを行い、ファンを増やしていったが、『Seven』という7曲入りのアルバムを13年7月にリリースしたのち、ほどなく解散。その後、組んだバンドがサラ・シューク&ザ・ディスアームズだった。
 
ブラッドショットから4月28日にリリースする『Sidelong』は、実は15年に自主リリースしたアルバムのリイシューだ。まずは、そこに収録されている12曲を、より多くの人に聴いてもらってから、来年のリリースを目指して、新曲に取り組む予定だそうだ。
 
 
Sidelong Sidelong (Bloodshot)
 
 
 
 
 
 
けだるさの中に凄味が感じられる『Sidelong』収録の「Heal Me」のビデオからは、パンクあるいはグランジなメンタリティと言うかアティテュードが窺えるが、昨年の7月、「10 New Country Artists You Need to Know」の一人にサラを選んだ米ローリング・ストーンは、「クラシックなカントリーが持つ冷酷なまでの率直さに惹かれた生まれながらのパンク」と評した。
 
ブラッドショットのショウケースに出演することが決まっている今年のSXSWでもサラ・シュークと彼女のバンドは、大歓迎されるにちがいない。
 
 
 
そして、ふたり目は2月24日、『Felony Blues』をリリースするジェイミー・ワイアット。ロサンゼルスを拠点にしている彼女の経歴がなかなかすごい。
 
 
Jaime Jaime Wyatt
 
 
 
Felonyblues Felony Blues (Forty Below)
 
 
ワシントン州タコマ近郊のフォックス・アイランドにある農場で育った彼女は14歳の頃からカフェなどで歌い始めたという。
 
17歳の時、主に映画やテレビドラマのサントラをリリースしているレイクショア・レコードのオーナーに認められ、ジェイミーは04年、ジョシュ・ハーネット主演の『ホワイト・ライズ(Wicker Park)』に提供した「Light Switch」でデビュー。その後、ソロに加え、アメリカン・ブルーマーズ、キャリコ・ザ・バンドというグループも掛け持ちする彼女の活動は順調に思えた。しかし、ドラッグに溺れ、しまいにはドラッグ欲しさに売人を襲った罪で逮捕されてしまった。
 
ホンモノじゃん!!
 
つまり、『Felony Blues』は、8か月の服役とリハビリ、そして3年の保護観察を経て、音楽活動を再開したジェイミーが再起をかけて作り上げた1枚というわけだ(因みに逮捕されたことによって、大物プロデューサーと作り始めていたというアルバムはお蔵入りしてしまったし、現在、キャリコ・ザ・バンドのプロフィールではジェイミーの存在はなかったものにされている)。
 
痴情のもつれ、服役といったアウトロー・カントリーで取り上げられる題材を歌った収録曲の数々が、ほぼジェイミーの実体験だと思えば、聴こえ方もまた違うものになるにちがいない。
 
ドラッグに手を出さなければ、もしかしたらカントリー・シーンのメインストリームで活躍していたかもしれない。しかし、僕は彼女の音楽に興味を持つことはなかっただろう。こういう形で実現したジェイミーの再出発を歓迎するリスナーは、きっと少なくないはずだ。
 
『Felony Blues』にはシューター・ジェニングス、ライアン・アダムスのバッキングを務めたミュージシャンやパンチ・ブラザーズのメンバーが参加しているそうだ。60年代~70年代のカントリーやロックンロールに影響を受けたというジェイミーをバックアップする名うてのミュージシャン達の演奏も聴きごたえがありそうだ。
 
 

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LISA LEBLANCがフォーク・シーンに炸裂させたロックな爆音

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いろいろな意味ですごいよ、リサ・ルブラン。“Folk trash”を掲げるシンガー・ソングライター/ギタリスト、そしてバンジョー弾き。
 
一応、フォーク畑のアーティストということになってはいるが、10代の頃はロックばかり聴いていたというし、そもそも広い世界に出ていきたいと考えていたその当時は故郷のことばかり歌っているブルーグラスもカントリーも大嫌いだったという。だからなのか、その表現はとにかくパワフルかつエネルギッシュ、そしてダイナミックというところが頼もしい。
 
しかも、12年にリリースしたデビュー・アルバム『Lisa LeBlanc』に収録されている「Chanson D'une Rouspéteuse」(ジョニー・キャッシュのカヴァーを歌っている歌手は嫌い、と歌っている)のアレンジは、ガン・クラブの「Preaching The Blues」を下敷きにしているように思えるし、昨年9月にリリースした2ndアルバム『Why You Wanna Leave Runaway Queen?』ではバンジョーをかき鳴らしながらモーターヘッドの「Ace of Spades」を、原曲に近いアレンジでカヴァーしているんだから、興味を抱かずにいられなかった。
 
 
 
 
歌声もパフォーマンスも、ついでに見た目もド迫力だが、90年8月生まれというから、まだ26歳。
 
カナダ東部のフランス語圏の町、ニュー・ブランズウィック州ロセールヴィルに暮らす音楽一家に生まれ育ったというリサは、14歳でギターを弾き始め、17歳になる頃にはバーで演奏するようになっていたという。最初はカヴァーが中心だった。それから徐々にオリジナルを増やしていき、現在の自分がある、と彼女はとあるインタビューで語っていたが、実は18歳の時、モントリオール近郊の町、グランビーにある音楽学校に通い、作曲を学んでいる。その時、ホームシックになった彼女は故郷に思いを馳せながらブルーグラスやカントリーを聴き始めると、バンジョーを買って、突然、ブルーグラスのフェスティバルに行こうと思ったそうだ。
 
その後、40年の歴史を誇る音楽コンクールで自作曲が受賞したことをきっかけに注目された彼女は12年、全曲フランス語で歌った『Lisa LeBlanc』でデビュー。それがカナダ国内で9万枚を超えるセールスを記録する大ヒット作となった。14年には活動を英語圏にも広げることを視野に入れ、英語で歌ったEP『Highways, Heartaches and Time Well Wasted』をリリース。カレン・ダルトンの「Katie Cruel」のカヴァーを含む全6曲を収録したそのEPもヒット。『Lisa LeBlanc』と『Highways, Heartaches and Time Well Wasted』の累計セールスは現在、14万枚を超えているという。
※『Lisa LeBlanc』と『Highways, Heartaches and Time Well Wasted』の2枚は、大阪のBSMF RECORDSが国内配給している。
 
 
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Highway Highways, Heartaches and Time Well Wasted (Bonsound)
 
 
そのことが、もっと大胆になってもいいんだと彼女に思わせたのかもしれない。昨年、リリースした『Why You Wanna Leave Runaway Queen?』は、彼女の根っこにあるロックに回帰した野心作となった。これまでだってフォークと言うには、あまりにも型破りだったが、さらにロック色濃いサウンドにアプローチしている。
 
 
Runawayqueen Why You Wanna Leave Runaway Queen? (Bonsound)
 
 
その成果が前述したモーターヘッドのカヴァーなのだが、もちろん、それだけではない。哀愁のカントリー・ロック・ナンバー「City Slickers and Country Boys」では、まるでハード・ロック・バンドのように2本のリード・ギターを泣かせているし、フランス語で歌った「Ti-gars」でザクザクと刻むエレキギターはまるでガレージ・ロックみたいだし、そもそも低音と歪みを強調して、ズドドーンと轟かせるサウンド・メーキングがもはやフォークの範疇を逸脱しているんだから痛快すぎる。
 
その一方では、アコースティック・ギターで弾き語ったフォーク・バラードの「5748 km」、バンジョーを奏でながらフランス語で歌ったトラッド・フォーク調の「Eh cher (You’ve Overstayed Your Welcome)」、バンジョーの速弾きを披露するブルーグラス・ナンバー「Dead Man’s Flats」といったフォーク系の曲の出来もいい。中でも一番の収穫は、ハワイアン(・ミュージック)も大好きだというリサがラップ・スティールをフィーチャーした「Dump the Guy ASAP」。女友達に不実な恋人とは、さっさと別れたほうがいいと勧める辛辣な歌詞とは裏腹にノラ・ジョーンズが歌っても似合いそうな洒脱な軽やかさが感じられるところなどは、新境地と言ってもいいかもしれない。
 
 
 
 
そんな曲の数々を収録した『Why You Wanna Leave Runaway Queen?』は、国内のアルバム・チャートで8位を記録した。それだけ多くの人が彼女の挑戦を歓迎したということだ。
 
これが受け入れられたんだったら――。リサ・ルブランの音楽は、これからもっともっと大胆に変化していきそうだ。
 
 
 
 

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ELLEN SUNDBERGの『White Smoke and Pines』は音響系カントリーの傑作

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聴きたいと思いながら、ずっと聴きそびれていたエレン・サンドベリのアルバムを、たまたま中古で見つけ、早速、購入してみたところ、聴いてからしばらくは彼女のことしか考えられないぐらい気持ちを揺さぶられてしまった。こんなことならもっと早く聴いておけばよかった。
 
それが『White Smoke and Pines』。エレンが15年3月、21歳の時にリリースした2ndアルバムだ。
 
 
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スウェーデン北部に位置する小さな町、ビャーネにある食料雑貨店で働きながら音楽活動を始めたエレンが世に出るチャンスを、どんなふうに掴んだのか詳しいことはわからない。とにかく思慮深さと大人びた風情が入り混じるソングライティングに加え、意思の強さが窺える歌声が認められ、彼女は13年8月、『Black Raven』でデビューを飾ると、早速、アルバムをサポートするため国内をツアー。さらにはアメリカのシンガー・ソングライター、イスラエル・ナッシュとともにヨーロッパを回った。因みにデビューするまで、ホームタウン以外で演奏した経験は、ほとんどなかったそうだが、彼女のパフォーマンスにすっかり魅入られてしまったのが、彼女をサポート・アクトに抜擢したイスラエル・ナッシュと彼のバンドのメンバー達だった。
 
 
Black Black Raven (Rootsy)
 
ナッシュのラブコールによって、14年2月、ナッシュが住んでいるテキサス州オースティン近郊の美しい町、ドリッピング・スプリングスでレコーディング・セッションが実現した。プロデューサーはナッシュ自ら務め、演奏はナッシュのバンドが担当。ナッシュの自宅のリビングルルームで行われたセッションを、ナッシュの作品の他、ガスライト・アンセムやカート・ヴァイルらの作品を手がけてきたエンジニア、テッド・ヤングがレコーディングした。
 
その成果が『White Smoke and Pines』なのだが、エレンの才能のみならず、この才能豊かなシンガー・ソングライターの存在を、もっと多くの人に知ってもらいたいというナッシュらの情熱も躍動感あふれる演奏とともにとらえられている。
 
胸の内からあふれ出そうになる感情をぐっと飲みこみながら、メランコリックなメロディーを何度も重ねる歌から、その感情が湧きたつようなところがいい。凄味なんて表現も使いたくなるエレンの歌を包みこむバンド・サウンドも聴きどころだ。サウンド・エフェクトを担当する“noise”とクレジットされたメンバーも参加しているのだが、前作『Black Raven』のルーツ・ロック・サウンドの延長上で、音響系ともサイケデリックとも言えるサウンドがエレンの歌の世界に奥行きを加え、ミステリスアスとも言える深い味わいを生み出している。
 
 
『White Smoke and Pines』の収録曲
 
 
アルバムの完成後、SXSWやナッシュビルで開催されたアメリカーナ・フェスト(アメリカーナ・ミュージック・フェスティバル・アンド・カンファレンス)に出演したエレンはその後、ナッシュビルの路上で歌っていたところを見出され、ホームレスら一躍、スウェーデンの人気No.1シンガーになったダグ・シーガーズとスウェーデンをツアー。その模様がダグの人生を追ったドキュメンタリーの一部として、スウェーデンでテレビ放映され、エレンの存在もより多くの人に知られることとなった。
 
エレンは昨年8月(9月?)、3作目のアルバム『Cigarette Secrets』をリリースしている。よりストレートで、より多くの人に受け入れられる作品を目指したというそこではダンサブルなビートも含め、自分の殻を破ることに挑んでいる。
 
 
Cigarette Cigarette Secrets (BGM Scandinavia)
 

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R.E.M.の元メンバーら80's以降のUSインディの立役者達が参加するライヴ・イベントが日本で開催!

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80年代のUSインディ・ロックに興味がある人なら絶対楽しめるに違いないライヴ・イベントがここ日本で開催される。それが2月7日、そして9日と10日、京都と東京で開催されるICE STATIONだ。
 
イベントの詳細は、特設サイトで!
 
ICE STATIONは北極圏における地球温暖化の影響を訴えるロンドン在住のアーティスト、ミシェル・ノアクの活動を支援するイベントとしてスタートした。15年11月、北極圏に位置するノルウェーの小さな町、ヴァドソー(バツェ)で開催された第1回目には、ピーター・バック、マイク・ミルズといったR.E.M.の元メンバーに加え、ジョン・ポール・ジョーンズ、テリー・エドワーズ、ティム・キーガンら多くのミュージシャンが参加。そして、2回目の開催となる今回の京都・東京公演の参加者として、グリーンランドのNo.1人気ロック・バンド、ナヌークとともに80年代以降のUSインディ・ロック・シーンで活躍してきたミュージシャン達が来日するというわけだ。
 
その顔ぶれはピーター・バックマイク・ミルズ、グランジ・ブームの下、改めて注目されたシアトルのパンク・バンド、ファストバックスのメンバーして知られるカート・ブロック、ヤング・フレッシュ・フェローズ、R.E.M.(のサポート)、マイナス5など、さまざまなバンドでプレイしてきたスコット・マッコーイー、80年代のガレージ/サイケ・リヴァイヴァル・ブーム=ペイズリー・アンダーグウンドの中核バンドだったドリーム・シンジケートの元リーダー、スティーヴ・ウィン、そしてウィンの奥さんで、彼のバッキング・バンド他でもプレイしているドラマー、リンダ・ピットモンの計6人。
 
 
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(左上から)カート・ブロック、ピーター・バック、スコット・マッコーイー、
マイク・ミルズ、リンダ・ピットモン、スティーヴ・ウィン
 
 
ライヴはナヌークが1時間、演奏した後、休憩をはさんで、この6人がステージに立ち、R.E.M.、ピーター・バックのソロ、マイナス5、ドリーム・シンジケート、カート・ブロック以外の5人が組んだベースボール・プロジェクトの曲を演奏する予定だという。
 
これまで何度も共演してきたメンバー達だ。きっと素晴らしい演奏を披露するに違いない。個人的にはドリーム・シンジケートの曲を聴けたらうれしい。
 
 
15年のICE STATION。
ジョン・ポール・ジョーンズを迎え、 ドリーム・シンジケートの「The Medicine Show」を
演奏している。
 
 
フォーク・ロック調のバンドが多かったペイズリー・アンダーグラウド・シーンにおいて、フィードバック・ノイズを巧みに操りながらギターを轟音で鳴らしていたドリーム・シンジケートは、個人的には同じ頃、シーンに台頭してきたR.E.M.よりも衝撃だった。レイン・パレードとカップリングだった初来日公演を、ガラガラの渋谷公会堂に見に行ったことは、いい思い出だ。
 
89年にドリーム・シンジケートが解散してからもスティーヴ・ウィンはソロのみならず、数々のサイド・プロジェクトを立ち上げながら精力的に活動してきた。何年か前、スティーヴ・ウィン&ザ・ミラクル・スリーのライヴを、オースティンのアイリッシュ・パブで見たことがあるが、その熱演は酔客達の目を釘付けにするほど迫力があった。
 
ロビン・ヒッチコックとジョイントだった06年のマイナス5の来日公演も素晴らしかった。その時はスコット・マッコーイーにインタビューする機会をいただき、大好きなリッキー・ネルソンの話で盛り上がったのだった。
 
ああ、なんだか楽しい思い出がいろいろ蘇ってきた。2月のICE STATIONもそんな楽しい思い出の一つになるような気が今からしている。
 

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あけましておめでとうございます

Photo

 
 
無事、新年を迎えることができました。

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