無心の境地でレコーディングに臨んだDr.Dogの最新アルバム

Drdog

ポップ、ルーツ・ミュージック、サイケデリック、ローファイ、レトロ…さまざまな要素が渾然一体となった音楽性が人気を博しているフィラデルフィアの6人組、ドクター・ドッグ。

全米チャートの44位に食いこんだ前作『Shame, Shame』は、なんだか小難しいことをやっているなという印象だった。

しかし、新作はシンフォニックなサウンドを離れ、再びギター・サウンドに回帰したうえで、よりトラディショナルなロック・サウンドになっていると聞き、それならばと期待していた。

そんなふうに思っていたファンは多かったようだ。バンドはそんなファンの期待に応えるような作品を完成させた。

タイトルは『Be The Void』。

もちろん、ドクター・ドッグのことだ。単にトラディショナルなロック・サウンドで終わるわけがない。

ギター・サウンドに回帰したということよりもむしろリラックスした雰囲気とともにバンドの持ち味である遊び心が全編で感じられるところが新作が前作よりも聴きごたえある作品になった大きな理由だろう。

風変わりなバンドの姿を、エネルギッシュかつルースな演奏が伝えている。

前作にはそれが足りなかった。今思えば、前作は小難しいと言うよりは、生真面目に作りすぎた作品と言うべきか。

「俺達は(新作を)あっという間に作ってしまったんだ。以前よりも自分達の決断や直感を信じていたんだよ。もちろん、不安になったり、パニックを起こしそうなったりもしたけど、突然、何もかもがうまく行っているんだから、これを台無ししちゃダメだって気づいたんだ」

スコット・マックミッケン(Vo, G)は新作についてそんなふうに語っている。

『Be The Void』というタイトルは、新作のレコーディングに「無心の境地」で臨んだとか、自分達が「空っぽ」になるまでとことんやったとかという意味かもしれないと想像が膨らんだ。

Bethevoid

Be The Void / Dr.Dog (Anti-  87169-2)

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LuceroがMetallica主催のフェスティバルに出演

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メタリカがキュレーターを務めるOrion Music + More Festivalが6月23日と24日の2日間にわたって、ニュージャージー州アトラティック・シティで開催されることが発表された。

そこにルセロが出演する。

なぜ、メタリカの?! と思い、フェスティバルのラインナップをチェックしたみたところ、アークティック・モンキーズ、モデスト・マウス、ザ・ガスライト・アンセム、ベスト・コースト他、ラインナップはメタルに止まらない多彩なものになるようだ。

『Women & Work』のリリースに加え、今年は何かと盛り上がりそうな予感!

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忘れらんねえよのファーストへたれアルバムが完成!

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奇跡の“へたれクソバンド”、忘れらんねえよがついにファーストへたれアルバム『忘れらんねえよ』を完成させた。

1枚目にして、名作と言える…つっこみどころ満載の作品だ。

爆音と、いろいろな意味で耳に残る――人間の心理の真理を探求した言葉の数々に爆笑、感動、そして戦慄。

全13曲を聴きおわったとき、「こいつらどうかしてるぜ!」と快哉を叫んだ。

再び彼らにインタビューする機会をいただいた。

今思い出しても、ワクワクしてしまう話をいろいろ聞かせてもらった。

インタビューは今月27日発売のGiGS4月号に掲載。

『忘れらんねえよ』は3月7日リリース!!

彼らの歌が頭の中でずっと鳴りっぱなしだ。

このビデオ、最高(笑)。でも、これは彼らの一面でしかない。

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J.Tillmanのソロ・プロジェクト、Father John Mistyが始動

Jtillman

1月20日の東京公演を最後にフリート・フォクシーズを脱退したJ.ティルマンがファーザー・ジョン・ミスティなるソロ・プロジェクトを始動。

5月1日、サブ・ポップから『Fear Fun』と題したアルバムをリリースすることを発表した。

アルバムの予告編とも言うべき「Hollywood Forever Cemetery Sings」のミュージック・ビデオも公開した。

『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』などの作品に出演している女優/コメディエンヌ、オードリー・プラザの演技がコワい…。

2011年の夏の間、シアトルを離れ、2ヶ月間、ヴァンで寝起きしながら小説を書いていたティルマンは突然、曲を作りはじめた。

それがファーザー・ジョン・ミスティの始まりだったという。

サブ・ポップのホームページではウェイロン・ジェニングス、ハリー・ニルソン、チェロ奏者のアーサー・ラッセル、ロイ・オービソン、ラウドン・ウェインライト3世、チャールズ・ブコウスキー、リチャード・ブローティガン、オスカー・ワイルドの名前を挙げ、『Fear Fun』を紹介している。

ジョージ・ハリソンの『オール・シングス・マスト・パス』やレッド・ツェッペリンの『フィジカル・グラフィティ』のように多彩な楽曲が収録された作品なんだそうだ。

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First Aid Kitインタビューこぼれ話

Fak クララとヨハンナ

ファースト・エイド・キットのインタビューを含む特集「インディ・ガールズ・フォーク」は現在、絶賛発売中のCDジャーナル2月号で、ぜひチェックを。

こつこつと揃えていた女性アーティスト達の作品が遂に日の目を見た僕の趣味丸出しのページであることはさておき、ここではそこに書ききれなかったファースト・エイド・キットのインタビューこぼれ話を紹介したい。

ペラペラのペラぐらいは日本語を喋れるお姉ちゃんのヨハンナ。

「日本語、どこで習ったの?」と尋ねると、「学校で習った」と言うので、日本語の授業を選択した理由を尋ねたら、「J・ポップが好きだったから」という答えが返ってきた。

なんでもヨハンナは高校時代、日本が誇る浜崎あゆみのファンだったんだそうだ。

「へぇ、そうなんだぁ」と感心していると、顔を真っ赤にして、「ハズカシー」と日本語で言うヨハンナがまたかわいらしかった。

そんな姉を、12歳の時からブライト・アイズを聴いている、ある意味、姉よりもコアなインディ・ロック・ファンの妹のクララは、ちょっとバカにしていると言うか、「ガキねぇ」と思っているふうにも感じられた。

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Jack Whiteがソロ・アルバムのリリースを発表

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ジャック・ホワイトが4月23日/24日にソロ名義のアルバムをリリースすると発表した。

タイトルは『Blunderbuss』。

アルバムからの1stシングル「Love Interruption」がアルバム・リリースのニュースとともに発表された。

ホワイトらしい1曲。

これを聴くかぎり、アルバムはファンの期待に応えるものになっているような気がするけれど、果たして?!

因みにホワイトはソロ・アルバムについて、こんなふうに語っている。

「『Blunderbuss』は、俺がこれまで発表することができなかったアルバムだ。俺は自分自身の名前でレコードを作ることを長い間、伸ばし伸ばしにしてきた。だけど、『Blunderbuss』の曲は唯一、俺の名前で発表するのがふさわしいように感じている。ゼロから書かれ、俺以外の誰とも関係がない、俺自身のキャンバスに俺自身の色彩で描いた俺だけの表現なんだ」

ロックの救世主がついに動きはじめた。

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Justin Vernonのプロデュースが光るKathleen Edwardsの新作

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ボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンが共同でプロデュースしたキャスリーン・エドワーズの新作『Voyageur』が17日にリリースされた。

期待はしていたけど、こんなにいい作品になるとは!

エドワーズの曲作りが殊更に変化したというわけではないけれど、何と言うか、彼女が作った曲にこれまでとは違う角度から光を当てた結果と言うか、それはやはりヴァーノンのアイディアやサジェスチョンによるところが大きかったんだろう。

2曲目の「Chameleon / Comedian」に強烈なコーラスを加えているフランシス&ザ・ライツのフランシス・フェアウェル・スターライトら、ヴァーノンの人脈と思しきゲスト陣の参加もエドワーズの曲に広がりを与えることに一役買っている。

「彼女のファンとして、4枚目のレコードを完全にかけ離れたものにはしたくなかった。ただ、彼女の新しい時代を、確実に印象づけることはできた。彼女は彼女に対して、人々が抱いているところから踏み出す準備はもうできてるんだ」

以前、ヴァーノンが語っていたとおりの作品だ。

これまでは一本調子になりがちだった曲の数々は、それぞれにさまざまな閃きに満ち、最後まで耳をひきつけ離さない。

これまで作ることができずにいた代表作を、エドワーズはついにものにした。

その最大の功労者であるヴァーノンとエドワーズ。実はつきあっているんだそうだ。

なるほど。なんか、納得。

エドワーズの母国、カナダで熟練した船頭を意味するタイトルは、ヴァーノンのことなんだろうな。

Voyageur

Voyageur / Kathleen Edwards (Zoe 01143-1145-2)

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映画『犬の首輪とコロッケと』インタビュー

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ケンカと窃盗に明け暮れる札付きのワルだった少年は、ひとりの女性と出会ったことをきっかけに真面目に生きることを誓い、漫才師を目指した――。

大阪を中心に活躍している芸人、長原成樹が自伝小説を自ら映画化した『犬の首輪とコロッケと』が今月28日からロードショー公開される。主人公・セイキと、彼を寡黙に見守るおとうちゃんの"愛"を中心に、彼の周りにいる熱い......いや、暑苦しい人たちのさまざまなおもいを泣き笑いとともに描いた同作。荒くれた映画と思いきや、人情味あふれるなかなか爽やかな作品になっている。

そこで今回は、セイキ役の鎌苅健太と、彼のライバル、ヤマトを演じた中村昌也へのインタビューを敢行。同作の見所や撮影中のエピソードなどを存分に語ってもらった。

つづき

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ちょっと、いや、かなり意外だったMark Laneganインタビュー

Marklanegan

昨年の暮れ、マーク・ラネガンにインタビューするという貴重な機会をいただいた。

まさかラネガンにインタビューできる日が来るとは、とちょっと感慨深かった。

もっともインタビューとは言え、ベルギーにいるラネガンとの電話インタビューだったので、実際話したのは通訳さんだったんだけれど。

2月8日にリリースする8年ぶりのソロ・アルバム『ブルース・フューネラル』のことを中心に質問してみたところ、漆黒のブルース・シンガーというこれまでの孤高とか強面とかというイメージとはかなり違う、何と言うか、前向きな答えが返ってきて、それもちょっとびっくりだった。

「もっとレコーディングして、もっと仕事をしたい。一日一日を大事にして、学び、成長しつづけていきたいね」

そんな言葉がラネガンの口から聞けるなんて想像できる?!

貴重なインタビューは現在、発売中のミュージック・マガジン2月号に掲載。ぜひ、目を通していただければ、と。

好きなシンガーを尋ねたら、真っ先にガン・クラブの故ジェフリー・リー・ピアースを挙げてくれたのがとてもうれしかった。

Bluesfuneral

Blues Funeral / Mark Lanegan Band (Hostess  BJG10143)

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Josh T.Pearsonがイギリスでブレイク?!

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「ラフ・トレードがジョシュ・T・ピアソンをゴリ押ししている」

ロンドンでセッションを楽しんでいる友人のロッキン・ロンサム・エンペラー改めイーヴル・エルヴィスからメールが来た。

どういうことだろうと思い、調べてみると、ジョシュ・T・ピアソンが昨年3月にリリースしたデビュー・アルバム『The Last Of Country Gentlemen』が、ラフ・トレード・ショップスのアルバム・オブ・ジ・イヤーに選ばれたということだった。

カート・ヴァイル、ギリアン・ウェルチ、PJ・ハーヴェイらを押さえての堂々の1位である。

アコースティック・ギターの弾き語りに若干のストリングスを加えただけの渋いアルバムが1位だなんてすごい、とちょっとびっくりしてしまった(ストリングスはダーティ・スリー、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのウォーレン・エリス他)。

因みにアンカット誌の年間ベスト・アルバムでは5位だった。

「素晴らしい女性に恋をした。ただ、彼女は私の妻ではないんだけれど」と歌う「Honeymoon's Great:Wish You Were Her」をはじめ、自堕落な(?)女性関係を赤裸々に綴った歌詞がウケているらしい。

僕は昨年3月、SXSW開催中のオースティンで見たローカル紙に載っていたライヴ写真からただならぬものを感じて、『The Last Of Country Gentlemen』を購入した(ジャケットもよかった)。

Jtpcr オースティン・クロニクルに載った写真

元々はテキサス州デントンのロック・バンド、リフト・トゥ・エクスペリエンスのフロントマンだった。

バンド解散後、ソロに転じたピアソンはテキサスからパリ、パリからベルリンへと移り、そこでミュート・レコードと契約。2011年3月、『The Last Of Country Gentlemen』でついにソロ・デビューを飾った。

『The Last Of Country Gentlemen』は全7曲58分の大作。

ほぼ弾き語りで58分?!と思いきや、いつしか自らの暗い過去を告白、いや、激白するように歌うピアソンのメランコリックなヴォーカルにひきこまれる。

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The Last Of Country Gentlemen / Josh T.Pearson (Mute 9497-2)

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